歌唱表現は国境を越える?!

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こんにちは!名古屋校チーフのアオイです。

コロナまだまだ鬱陶しいですね〜。
何より無自覚、無症状があるって言うのですからこれがまたタチが悪い病気ですね。
悪意の無い言葉ほどタチが悪い、、、人間で言うとそんな感じでしょうか?

さて、そんなご時世の中でも新たな生徒さんと出会える事が幸せです。
音楽のパワーとか求心力ってホント凄いです。

最近レッスンを始めていただいた方にルーマニアの生徒さんがいらっしゃいます。
体験レッスンの時から日本語で伝わらないことも多々あり、
僕の拙すぎる英語センテンスで何とか会話をしている感じでした。

でも実はルーマニアは言語がルーマニア語なので、
その生徒さんも英語がよく分からないんですね!笑
二人ともよくわからない英語を介して会話をするというカオスな体験レッスンでした。

歌を練習しながら、日本語も覚えたいとのことで
日本語の意味もお教えさせて頂くといったレッスンで進めております。

美空ひばりさんの「川の流れのように」がお好きとのことで、その名曲が課題曲です。
少しでも伝わりやすいレッスンに出来ないものかと、
日本語からルーマニア語への翻訳を翻訳アプリを使ったりもしてみました。

初めて調べてみた言葉は「抑揚」だったのですが、翻訳は「intonatie」と出てきます。
イントネーションの事だと思います。
でも僕の言いたい抑揚はイントネーションの事じゃないですし、
やはり逆引きをしてみると「抑揚」ではなく「イントネーション」として翻訳されます。

これは困ったと。伝わらない、、、と。
実際生徒さんも「?」な表情をされてました。

結局どうしたかと言いますと、
手振り身振り付きで、抑揚技術たっぷりな歌い方で歌って見せたら、
あ〜なるほど!!って好感触に変わりました。

こういう抑揚表現を学んで行くんですよ!って意図がはっきり伝わったようです。
音楽や表現ってやっぱり国境がないというか、スゲーなって改めて思います。

川の流れのように、の歌詞に
「雨に降られて ぬかるんだ道でも いつかはまた晴れる日が来るから」
という一節があります。

「ぬかるんだ」を僕らは当たり前に使っていますが、
その意味を伝えるって物凄く難しいです。

地面、グラウンド。雨、レイン、ザーザー。アフター、ビチャビチャ、wet。

なーんて言いながら伝えていますが、二人で最終すり合わせをするときはやはり歌です。
「ぬかるんだ」らしい表情をしているか、らしい強さか、らしい声色かなど。
それで本当に伝わっているかの確認をお互いにしています。
そんなことをやってますと、何より普通に表現の豊かな歌い回しになってくれています。

そんな中、日本人の生徒さんこそ日本語の歌詞をあまり考え無く、
抑揚なく一辺倒で歌っていると、今まで以上に強いツッコミを入れたくなってしまいます!笑。
皆さんも言葉の通じない方に歌うイメージをしながら、
抑揚、表情、手振りなど表現だけで伝えようとする練習をしてみるのも一計かも知れませんね。

コロナの変異種が何故か入国できてしまうのは勘弁ですが、
表現は簡単に国を越えてしまう表現でありたいですね。

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