今回は基礎編ということで、オリジナル楽曲の主旋律に対して、どんなハモリラインを、どれほどエモく作るかについては触れません。大前提のイメージとしては『ライブでメインボーカルとハモる2声のハーモニー』です。また、ハモる人はできる限りビブラートは抜きましょう!
はじめに
さて皆さま、コロナ明けの「久しぶりに全力疾走できるGW」いかがお過ごしですか?
私は、レッスンがあるので休みなど定休以外ありませんが、それでもGWというだけでなんかワクワクしますね。
西陽が射す4Fの窓ぎわのテーブルに、こんな風にベリーメリーミュージックスクールのロゴがクッキリ浮かんで、、ずいぶん陽射しの芯が強くなってきたなーと実感します。
1年前は昼間でもほとんど人通りがまばらだった烏丸通りの歩道も、今はもう半分が外国人旅行者の家族連れで、京都駅方面から四条方向まで列をなすようにたくさんの人が歩いている。
初夏の匂いが漂い始めた空間にわずかにモイスチャーな飛沫も感じられる。
京都は隣に淡水の琵琶湖があるので湿度は高めですが、決してベタベタする感じはない。
そんな環境で育ったせいもあり、逆に海の塩分を含む潮風との違いが分かる。
また京都や滋賀は海抜100mでその分気圧が穏やかなので、東京や大阪の海抜0m臨海部の強めの気圧も肌身でわかる。
観光名所が市内にせわしなく詰め込まれているのに、京都が他府県者に人気が高いのは、その気圧の緩さと、どこに行っても空が広いことで、空間にもココロにも、開放的と非日常を感じるからかもしれない。
よし!このモイスチャーが蒸せ返る季節までに、こんなレトロな昭和の映画のええ感じのワンカットに負けない今の景色に映える「モノクロの八坂の塔」を次の休みに撮りに行くぞ〜
さて今日の本題です。
【 ハモリ上達練習法 『美しくハモる心構え3大ポイント』】
ポイント1:まず主旋律を歌うボーカルの音程が正しくないと成り立たない
身も蓋もないようですがそれが現実です。ハモる側が完璧でも主旋律が不安定では一切キレイなハーモニーにはなりません。
よって、メインボーカルは、「ここでハモリが入るな〜」という箇所はピッチ最優先➕正確な拍(特にフレーズ頭のアタックタイミング)でその箇所に集中しなければなりません。
「ハモリラインにつられて音程ずれたよ〜」なんて言い訳はできないのです。
シビアですが、もし本番でメインボーカルが主旋律を85%以上のピッチ確率で歌えないと想定される場合は、ハモらないほうが無難です。
そのような場合は、ピアノやギターの伴奏またはシンセのストリングスの存在感を上げた方がまだ主旋のピッチの甘さを少しは緩和できます。
主旋律を歌うのですから、日頃からそれぐらいピッチの意識を高めてシビアに練習しましょう!
ポイント2:カラオケ音源のハモリラインを完コピする
どんなカラオケでも、原則オリジナルのハモリラインは忠実に再現されていますので、それをよく聞き込んでハモリラインを覚えてください。
覚えられたかどうかの確認は、アカペラで一曲通して歌うのですが、『ハモリがない場所は主旋律を歌い、ハモる箇所では一瞬にしてハモリラインに切り替えて歌えるかどうか』を試すのです。
それができればその曲のハモラインはほぼ完成なのですが、さらに主旋律につられないかのチェックは、オリジナル楽曲を大きめに鳴らして、自分のハモリラインも大きめに歌ってつられずハモれているか、そしてそれをスマホのボイスメモで録りましょう。全てが明らかになります。
最初は、おそらく全然ハモれていないことに愕然とすると思いますが、何回もやれば精度は上がります。
ポイント3:主旋律に対してハモるのではなく、ハモリラインを「第2の主旋律」と捉えて歌唱の中で独立・自立させる
要は、メインボーカルは自分の主旋律、ハモる人は自分のハモリラインを徹底し集中して、正しい拍で歌うのです。
当たり前ですがこれが意外とできていない。
逆に言えば、ハモる人は、主旋律をあえて聞かない方がいいです。
主旋を聴きながらハモると正確にできたと思っても1/8〜1/4フラットしているケースが多いです。
多少タイミングがずれても、ピッチが合っていればキレイなハーモニーになり得ます。
主旋律を聞かずに、自分のハモリラインだけに集中する!これが全てです。
急にセッションすることになったり、急に「ハモって!」と言われてハモる時は、基本3度5度の上下でハモっていきますが、それはいわばアドリブのハモラインなので主旋律を聴きながら3度5度をはめていきます。
ハモる時、どうしても主旋律を同時に聞いていなければならないのはそういう時だけです。
「なんちゃってハモリ」「気分だけ完璧なハモリ」ではもったいないですよ〜
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。