みなさん、京都校のヨシダです。
まだまだ暑いですが、体調いかがですか?
暑さで余分に体力消耗するのか、僕はひたすら眠いです。
上のPICは、「若き天才 山田かまち」が17歳で描いたイラストで、
このクソ暑い中、ふと魂がそれ以上に熱くなったので張っておきます。
先日ベリーメリーミュージックスクール京都校は、
祇園のシルバーウィングスにてMIX LIVEを行いました。
17組延べ28曲で
3時間半の暑い中での熱い熱いライブでした。
このご時世、途中に4回の大換気(Door完全開放の上、
7機の換気システム&スクールから持参の3頭サーキュレーター
をフルパワーで稼働)で、行いました。
なんと17組中14組が「アコギかピアノの弾き語り」で、
楽器のスキルアップ意欲で、歌うまへのモチベーションが倍増
する傾向が明らかに見て取れました。
小学男子2人が元気満載のGt & Voパフォーマンス
中学女子がGtとPfを一曲ずつ両方弾き語るハイクオリティーSONGs
オリジナル楽曲を披露した、20代の男女各1組の溢れる個性
若いアーティストから、50代のギター詩人まで、
主に20代のツワモノ17アーティストが彩り豊かに盛り上げてくれました。
私もサポートギターで参加して、Gt一本のスローバラードや、本人と私とGt2本での
カバー曲のギターアンサンブルなど、思いっきり楽しめました。
やっぱりLIVEは楽しい!
さて今日の本題【〜王道の”エモ”コード進行を不用意に使うな!〜】です!
曲を作っている人はもちろんですが、
曲は作らないけど、歌うの大好きな人も王道エモ進行は知っておいてください。
下記の参考楽曲の雰囲気は、この進行ならではの雰囲気です。
なんとなくいい感じなので、王道パターンのバラードを歌いたくなりますが、
同じワンパターンだと知っておかないと、それを選曲するあなたの歌に個性は無くなります。
王道の”エモ”コード進行の代表格はこれです。
C D/C Bm7 Em7
G A/G F#m7 Bm7 や F G/F Em7 Am7
などもキーは違えど、同じ進行です。
一見出だしのコードが違うので、同じだと気付き難いですが、このパターンの曲は本当に多いです。
この進行は洋の東西問わず、この半世紀使いまくられていますが、
中でも日本はまだまだこのエモーショナルなコード進行の呪縛から逃れられてないという
現実があります。良い悪いではないのですが、「まだ、それなんかー!?」と食傷気味になります。
K-POPも2012年頃まではその傾向満載でしたが、
BTSがその呪縛を完全打破しましたね〜。
いまだに、この王道進行を”サビで”臆せず堂々となんの捻りもなく使いまくって、
エモカッコつけてそうな楽曲をよく耳にします。
「丸の内サディスティック」で耳にする、また別の王道進行の曲が、
ここ3年多すぎて、食傷通り越して王道進行に味覚障害になりかけていますが、
結論を言えば、上記の”エモ”王道進行を使うなら、現代であれば、
『せめてBメロだけにしてくださ〜い』と私は言いたい。
もしサビで使うなら、王道の印象を上回る別の隠し味でまぶしていただきたい。
では、参考楽曲です。(全てCmaj7で統一しましたのでわかり良いかと、、)
まぶされた優れた隠し味を解説いたします。
参考楽曲1 平井堅「瞳を閉じて」のサビ
「瞳を閉じて君を描くよ」の2小節は「王道エモ進行のまんま」です。
「〜〜でいい」のところで、「隠し味 B7」
さらに、後半4小節への繋ぎが、「隠し味テンションのDm7/G G7」を使い、
雰囲気をガラッと変えているのが素晴らしい。
普通にいけば、ここは「Gsus4 G」と
何も考えずにやってしまいがちなところです。
参考楽曲2 清水翔太 「君が暮らす街」のサビ
上記「瞳を閉じて」の解説がそのまま当てはまる、見事な王道進行。
王道の進行の続きにB7で引っかかりを作るところや、
後半4小節への繋ぎが、「隠し味テンションのDm7/G G7」のところまで同じです。
両者ともに共通するこのコード感のエモさが日本人は大好きなのだ!ということになります。
参考楽曲3 ドリカム 「未来予想図Ⅱ」のBメロ
王道進行の最初のふたつのコード「Cmaj7 D/C」をこれでもか〜と、
2回繰り返して続けることで、エモい回想シーンが瞬時にパステル画になる効果を生んでいる(笑)
他に小細工せずに、このリピート感だけで強烈に印象付けているのが、逆に清々しいですね。
いかかがですか。この進行が、まず王道エモコード進行であるという知識を持ってください。
D/C が Dであったとしても、それは同じ王道進行です。
ややもすれば、Bメロもサビもこの王道になってしまう
「なんとなくええ感じ」と考えるクセと感性を打破しましょう。
転調した後も結局はこの進行だらけに、エモのtoo muchになってしまっては興醒めです。
セオリーとしては、Bメロでさりげなく使っといて、
サビは全く違うコード進行で攻めるのが「スジ」でしょうか。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。