ベリーメリーミュージックスクールでは、毎年春と秋に通称「ベリメリ検定」を行なっています。正式名称は「ステップアップオーディションVMMSグレード認定検定」です。
2023年秋のベリメリ検定が今月開催されますので、その詳細を説明いたします。
はじめに
秋とは思えないぐらいにまだまだ熱い昼間ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。街のカラオケ屋さんでは土日の待ち時間が長くなっているようです。コロナも下火になりようやく人々の思いっきり歌いたい気持ちも復活しつつありますね。
ベリーメリーミュージックスクールに通っていただいている生徒さんの多くが、このベリメリ検定を毎回受検されていますが、熱心さは必ず声質や技術などの向上につながっているな〜と実感します。
改めて「ベリメリ検定」について整理してみました。
ベリメリ検定とは
「ベリメリ検定」とは、プロ志向の方も、趣味志向の方も誰でも受けられる当スクール独自の検定試験です。
歌唱能力(声質・技術・個性)をそれぞれ10から1までの0.5刻みで、「1」が最高点で点数評価します。
この3つの評価点は全校共通であり、受検時の客観的歌唱能力を明示したものです。
さらに技術は、リズムや音程などの複数項目ごとにチャート分類し、各項目の評価コメントと技術総合評価コメントなどが詳細に記されます。
過去の評価点数履歴も記入されるので、進捗や上達度合い、課題が明確化します。
また、個別に歌唱音源から判断した今後のレッスンで手がける「あなたへのオススメ楽曲」も複数曲記されます。
検定レコーディングからほぼ1ヶ月で、認定書が講師より手渡され、反省会(笑)をレッスンで行います
さらに詳しい説明はこちらのページをご覧ください↓↓↓
参考:オーディション・検定
エントリーと実施方法
検定の告知後、検定受検エントリーを表明し、検定料納付とともに検定エントリー曲を申請し、各校設定の複数の検定レコーディング日の時間枠を申し込み、決定します。
カラオケ歌唱・ギターかピアノの弾き語り・アカペラも可、などをエントリー当日に正式個別レコーディング(MAX30分)として一曲のフル歌唱テイクを2回録ります。
楽器の弾き語りでの受検者は、自らの楽器演奏のオケを検定日以前に、レッスンで事前にレコーディングし、検定当日はその演奏オケで歌唱のみレコーディングします。
2テイク中どちらか自信のある気に入ったテイクを提出音源としてご自身で確定します。
提出音源は、2MIX音源としてエアドロかCDで当日または後日お渡しします。
在籍校舎のチーフ、サブチーフは、同校舎の生徒の評価には関わらないので、私情をはさまず、他校舎のチーフやスタッフなどのプロアーティストが客観的に評価・コメントします。
検定終了から約1ヶ月で認定書をお渡しします。
受検の目的と意義
選曲による歌唱力の微差やご自身の個性への向き不向きは当然ありますが、総合的にレッスン継続でほとんどの人が歌唱力向上して行きますので、その進捗と現状の歌唱力の確認ができます。
多数のメジャーデビューシンガーや在京キー局の女子アナなどを輩出している年1回実施の『ベリメリーオーディション』への参加資格が、現状規定では「ベリメリ検定3評価点中1項目以上に5.5以上の評価を有する生徒」が対象となっていますので、メジャーデビュー登竜門のファーストステップが、このベリメリ検定となります。
点数向上に積極的な人の歌唱スキルが高い傾向にありますので、客観評価される機会をぜひ最大限活用しましょう。
検定の緊張やプレッシャーを乗り越える力が歌唱技量や逞しい声質へと変わっていきます。
ベリメリ検定やベリメリMIXライブは1回の参加でも大きな気づきやスキルアップにつながります。
全校共通の評価点数なので、ライブやオーディションなどで他校舎のチーフやスタッフが初めて会う生徒さんでも、検定の3評価点を知るだけでその生徒さんの歌唱力イメージはかなり微細につかめ、それを元に的確な歌唱アドバイスも可能になります。
評価点数の目安
以下は「声質・技術・個性」の3評価点数の目安や基準アラカルトです↓↓↓
- 検定初回受検者平均 7.0/7.5/7.0
- 難関のベリメリオーディションファイナリスト進出者の平均は3評価点数ともに3.5前後
- ベリメリオーディションでのグランプリ、準グランプリ受賞者クラスの過去平均は3評価点数ともに3.5〜2.0
- アバウトですが、カラオケでマーマー上手いレベルは3評価点数ともに6.0前後
- アバウトですが、ライブ歌唱で「すごく上手ね〜」と人が思うレベルが5.0〜4.0
- 優れたオリジナル楽曲での受検が一番評価は高まる
- 楽器弾き語りはカラオケ歌唱より相対的に「個性」点が高くなる
- 「技術」点を大きく下げる要因は、音程とリズムの悪さ、さらには声のブレである
- 地声のレンジの狭い歌唱は、必然的に裏声が多くなりすぎるので声質や技術は相対的に高く評価されない
- 難しすぎる曲や変わった曲を選曲し歌唱したからといって、個性点数が上がるわけではない。個性とは主に、独特のビートや間の取り方、フレーズの入りや語尾の抜き、メリハリのつけ方などから滲みでてくるものと考えられる
最後に
私たちが年間を通じて定期的に行っているイベント「MIXライブ」「ベリメリ検定」「ベリメリオーディション」のうち、現状の歌唱スキルの分析や把握を確実におこなっていただける「ベリメリ検定」を解説させていただきました。
日頃の努力・やる気・頑張りは必ず点数に表れてきます。
そして、点数は嘘をつきません。
オーディションエントリー資格の5.5をクリアし、誰が聞いても上手いと認める4.0や3.0をぜひ目指してみてください。その努力も楽しくなりますから。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。