どのボーカルスクールに通うか悩んでいる方へ、そのボイトレ教室の「体験レッスン」の内容で「良いスクールか」「技術の高さ」「自分に合っているか」を見極められるを5つポイントを紹介したいと思います。
はじめに
ボイトレ=ボイストレーニングですが、結論を言えば、繰り返される発声練習が、「何のために」「何を改善するために」「実践の場でどのように応用されるのか」が明確でない場合、多くが無意味です。
「ボイトレの体験レッスンを受けたいがどこが良いかわからない」
「どのボーカルスクールが良いかわからない」
「自分にとってどのスクールがベストか体験レッスンでわかるのだろうか?」
ボイトレを始めようと、このベリーメリーミュージックスクールのサイトを検索される方も少なからずいらっしゃると思います。
何社か巡る方も多いので「体験レッスンおすすめ見極めポイント」をまとめてみました。
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あなたはどのタイプ?
まず、一番大事なことは、体験レッスンを受けるあなたが求めるものは何なのかです。
体験レッスンを受けるあなたはどのタイプですか↓↓↓
- ライブやカラオケなど実践力を最大限向上させるのに本気で取り組もうとしている。
- ボイトレ、つまり発声練習の反復で声を良くしたいが、それが自分にとってベストかわからない。
- 自分の好きな歌をガンガン歌って、それを講師に聞いてもらって感想を聞きたい。
- 若い異性の講師と色んな意味を含め出会って仲良くなりたい。
- 入会する気はあまりないが、無料体験レッスンを各社巡れば、タダで参考意見も聞けてお得だ。
私たちが、無条件に本気で教えたくなるのは、当然Aの人です。
もちろんBやCの人にも興味を深めてもらい、私たちの所見や課題を伝えスキルアップを図って行きます。
Dの人はそもそも「歌唱やボイトレの技術向上」がメイン目的でないので、実践スキル向上へ本格指導するベリーメリーミュージックスクールには不向きです。それを売りにする他社の方が良いです。
実はEの人が一番難しいです。
というのは、このタイプの人はそれなりに歌えていて、ネットでのボイトレ情報にも精通しています。
って、一言で言えば、情報過多で伸び悩んでいるのに、結局は今の自分のレベルを褒めて肯定してもらいたがっているだけのタイプです。
ボイトレサイトで見るスキルを自己流で何回もやっているので、用語やうんちくだけは豊富ですが、そのスキルが身についているかは全て自己判断と評価なので、真に上手いレベルではなく方向性すら間違っていることが多い。
体験レッスンで単発の意見だけもらって、厳しい意見はスルーし、褒められれば悦に入り、また我流でネット情報に戻りボイトレしても、多くが自分の長所短所すら明確でないまま逡巡してしまうのがこのタイプです。
本気で上手くなりたいなら、しかるべき先生について確実にレベルアップを図るのが王道です。
地声のトップのキーの説明は?
チェストボイス(地声)のトップがどのキーまで出ているか説明を受けたか?
体験レッスンでは、発声や楽曲歌唱をしますが、その過程でチェスト(地声)のレンジ、特にトップキーの現状が明らかにされないと、その後のレッスンメニューは曖昧なものになります。
男性なら、それがF#までの人と、G#前後以上の人では課題曲も指導ポイントも変わります。
女性なら、A#までの人か、C前後まで出ている人なのか、です。
それを明確にせず、低い声のあなたは低めのキーのシンガーの曲をカバーしていきましょう、などという曖昧な指導はいただけません。
よって、あなたの現状の地声トップキーを明示されるかどうかは体験レッスンでの大きなチェックポイントです。
歌唱レベル分析&個別メニュー提示は?
自分の現状の歌唱レベルや状態をどう分析し、上達ノウハウを的確に個別メニュー提示されたか?
ハイトーンで伸びやかに歌いたい願望はみんなお持ちだと思います。
また、流行りの曲を原キーで歌いたいと言われる男性も多いです。
ただし、上記のように、体験レッスン時に、地声トップがF#までの人は、ハイトーンを一挙に目指す前に、地声トップをGやG#にあげる努力が必要です。半音であと2つ分上げられるかということですが、F#,G,G#が伸びやかに発声できなければ、ハイトーンボーカルへの入り口にも到達できません。
男性のハイトーンボイスは、地声でG#〜A#、さらにBが伸びやかに出るのかという世界です。
地声歌唱レンジを広げるレッスンメニューを、あなたのキーから紐解いて個別メニュー化する方向性が的確に語れなければ、その講師にはビジョンがないことになります。
裏声への喚声適正の説明は?
歌唱中でのファルセットやヘッドボイスなど裏声への喚声適正は説明されたか?
歌唱中に、ちょっと高そうなキーだと、すぐに裏声に逃げてしまう人は多いです。
ミックスボイスといえば聞こえはいいのですが、裏声ばかりの歌や、裏声成分が60%以上のミックスボイスの歌ではどんな曲も同じようにしか聞こえません。
つまり表情と迫力が乏しいのです。
なんとなく裏声で歌ってしまっているキーの適正化、つまりそのキーは地声で出すべきではないかなど、あなたの声の分析が明確にできる講師にしか正しい助言はできません。
担当講師のお手本はあったか?
発声指導は言葉の説明だけではなく、担当講師にお手本を歌って聞かせてもらえたか?
以前YouTubeのボイトレ動画で見た説明ですが、「脳天の上の空気を震わせて吹き飛ばすように高音の裏声を飛ばすのですよ〜」と言われてもほどんの人がわからないと思います。
ヘッドボイスの説明として気持ちはわかるのですが、その発声法ができている人にしかピンとこないことを初心者や中級者に語ってもまず理解できません。
体験レッスンで、あまりに分かりににくい専門的説明を繰り返す講師は、レッスンが始まってもそんな説明ばかりです。
そんな時は、その専門スキルを使う場合・使わない場合の違いをその講師に目の前で実践してもらいましょう。
実践で明確化できないスキルの練習なら、いつまでも理解できず意味を持ちません。
講師の演奏技術は高かったか?
カラオケで歌わせるだけでなく、担当講師のギターかピアノの即興伴奏での演奏技術は高かったか?
これはぜひぜひ体験レッスンでリクエストしてください。
「生伴奏で歌ってみたいです」と要望しましょう。
プロのシンガーならピアノかギターの演奏スキルは高いはずです。
というか、それがないと曲も作れませんし、素晴らしいライブもできません。
音楽人として一番技量が正直に出るところですので、講師の技量はこれで概ね分かります。
一般的に流行ったメジャー曲すら、U-Fretを見て即興演奏できないなら、それは先生としての技量とはいえません。
最近は、素人に毛の生えたぐらいのレベルの講師がスクールの看板や宣伝に紛れて、さも講師然としているケースが多いので注意した方がよいです。
演奏技量の低い講師は、オケでそれなりにちょっと上手く歌うのが精一杯で、他者の歌唱を的確に分析する力はありません。
まとめ
- 地声のトップのキーの説明は?
- 歌唱レベル分析&個別メニュー提示は?
- 裏声への喚声適正の説明は?
- 担当講師のお手本はあったか?
- 講師の演奏技術は高かったか?
ボーカルスクールをお探しの皆さん、ぜひ以上を参考になさってください。
そして、ぜひ我がベリーメリーミュージックスクールにも体験レッスンにお越しください。
全力で精一杯、あなたの音楽スキル最大化のお手伝いをさせていただきます。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。