花屋に並ぶ桃の花に、春の訪れを感じています。
八王子校チーフの森道太郎です。
桃の花には邪気を祓う効果があるなんてことを言いますが、
世の中の色んな邪気を、すべからく祓って頂きたいものですね。
さて、検定も近づいてきて、1曲を仕上げるということについて、
今回は掘り下げていこうと思います。
ベリーメリーミュージックスクールでは、
カリキュラム8という素晴らしい項目を設けております。
カリキュラム8は入会時期に行っているのですが、
長く通われている方は覚えておりますでしょうか。
カリキュラム8は、
・ボイスチェック
・呼吸
・発声
・発音
・音程
・リズム
・表現
・トータルチェック
という項目に分かれています。
この8つの項目を、個人練習する時にも応用していきます。
私の練習法になりますが、記載していこうと思います。
『新しい曲を早く覚える』ということも出来るようになってきます。
①ボイスチェック
原曲を聴いて、自分の声に合うか、キーの高さはどうか、
それをチェックしていきます。
②発音
私の場合ですが、音を取る前に、歌詞を読みます。
滑舌や、歌詞の意味を理解していきます。
③リズム
これが結構重要です。テンポや何拍子かを確認。
その後、原曲を流しながら音程をつけず歌詞を合わせていきます。
リズム読みと言います。言葉のイントネーションを失わずに、
リズム感を出せると良いですね。
④音程
ここでやっと音を取ります。リズム読みが出来ていると、
かなり素早く音を取ることが出来ますよ。
高音を張り上げたりしなくても構わないので、正確に音程を拾いましょう。
⑤呼吸
ブレスの位置を確認します。フレーズの長さだったり、高音だったり、
息の量が変わってきますので、そこをチェックします。
テンポの速い曲でも、ちゃんと腹式呼吸が出来ているか、
確認することも大切です。
⑥発声
曲によって地声かMIXボイスか、ファルセットで歌うのか、
それに伴った発声を探していきます。
⑦表現
曲に意味を持たせていきます。感情の起伏を表してみたり、
逆に感情を極端につけずに歌ったりしながら、
ダイナミクスや、スタッカート等をつけていきます。
⑧トータルチェック
録音して聴いてみると良いです。自分が出来ていると思っていることを、
ちゃんと届いているか確認することは大切です。
この練習法をする時に、複数をいっぺんにやらない方が良いです。
発音なら発音、呼吸なら呼吸と、1つのことだけを集中してやって下さい。
遠回りにみえますが1つずつ練習した方が、
最終的には良い歌が歌えるようになりますよ。
是非みなさんも個人練習する時に、カリキュラム8を取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
東京都出身。東京ミュージック&メディアアーツ尚美Vocal学科オペラ専攻に特待生で入学。卒業時に優秀者卒業演奏会に選ばれる。二期会オペラ研修所本科第59期修了。自ら作詞作曲をするバンドを結成しYAMAHA Tokyo Band Summit 2004 Final Live動員賞受賞。聴視激エンターテイメントで初代エンタメキングを受賞。