皆様こんにちは!
ベリーメリーミュージックスクール名古屋校チーフのアオイです!
全国のベリメリレッスン生の皆さんはベリメリ検定を終え、その結果を心待ちにして頂いてる頃だと思います。ご自身の売りになるものや弱点をこの機会に知れる事は勿論、おすすめの選曲やおすすめのボイトレ方法なども成績表には書かせて頂いております。
この「おすすめ」と言うもの、成績を書かせて頂く側からはなかなか曲者で本当に一人一人違うものなんです。
この曲を課題曲にしておけば間違い無し!
この発声をしておけば間違い無し!
が、全員一緒なら苦労しないのですが…。
日々のレッスンでもそうなんですが10人のレッスンがあれば10通り、同じ発声練習をしている事が少ないです。
そうしている!のでは無くて、10人の方を、ましてやその方の「今のおすすめ」を、それぞれ吟味させて頂いているとそうなった!なんです。
カラオケボックスでの採点機能に「う~ん…」となる講師が少なからずいるのはそのおすすめや基準があくまでも個人のものではなく一般的なものだからだと思うんです。
と、いうわけで検定の話に戻りますと個人の今を計るには本当に意味の大きい機会だと思っております。
僕は皆さんのレコーディングや採点を行なわせて頂く立場ではありますが、検定時期いつも小さな悪魔が僕にささやきます。
「生徒さんのフリをして偽名で提出してみたらバレるかな?ベリメリ検定受けてみたいなぁ…。」(笑)
と、まぁそう思うくらい一人一人を聴き込んで悩んで採点者がおすすめを記させて頂いている事を知っているからなんですが!
ちなみに以前、名古屋校のスタッフに上記の事を言ってみたら全員から絶対バレる!と諌められました^^。
う~ん、絶対バレるくらいだから人に教える立場をやらせて頂いているんだと良い風に考えて諦めを付けていますが。そのくらいの羨ましい「おすすめ」が詰まっているということです。
さてさて、ここからは名古屋校の最近の風潮の話になりますが、その今回のベリメリ検定で皆さんの成長を感じた事がありました。
それは「如何に実力を出し切るか」「力を抜いて歌えるか」「良い発声って何か」に考えを巡らせる方が増えたと感じる事です。
今回、レコーディングにてマイマイクを持ち込む方や、ハンドマイクで歌って良いですか?と言う方や、中には愛用のヘッドフォンに差し替えても良いですか?なんて方も!
さらに、掃除用の「ほうき」を持ち込んで良いですか?なんて人も。
ほうき???
と思われるでしょうが…これは後ほど。
とにかく力を抜いて歌う状況から作る努力を始めたって事なんです。
名古屋校でレコーディングに使用しているマイクはBLUEBERRYというちょっとマイクに詳しい方なら解る高級、高品位コンデンサーマイクです。
でも、そんな事より歌いやすさや歌う時の自然な姿勢に重きを置くかたが増えてきたという事なんです。
以前に1人そのような提案をして一気に優待生になるまでになった方がいましたので、それ以降僕ら講師陣も技術や鍛錬以外の大切な事にも注目しレッスンに取り入れてきました。
そこで本当だ!なるほど!と思えた生徒さんが多かったからこその今回の状況だと思います。
僕自身、昔デビューをして間もない頃にレコーディングとなると声に詰まりを感じる事、力の乗らない発声感覚に悩まされる事がありました。
色々考え、ひょっとしたら普段ギターを持って歌うライブなどに慣れすぎてギターを握る力の行き場が肩や喉に影響しているのでは無いかと…なにより精神に影響しているのではないかと。
そこで当時のエンジニアにギターを弾かないけどかまえて歌っていいかと相談したのですが、ギターの共鳴が影響するとの事でダメ。
で、持ち込んだのが「ほうき」なんです。
ほうき握って歌ってました^^!!
勿論手には力が入りますけどね、その他は自然に力を抜いて歌える感じなんです。
その話をレッスンで話した事で前述の台詞になった訳です。
今回そのような試みをした生徒さんは皆さんのびのびと歌ってましたし、確実性やノリが高まっていました。
皆さんも是非レッスン中に自分らしい、いや自分にしかないおすすめを相談し試して体験して欲しいです!
力を抜く事、普段通りに歌う事、身体に眠る最良の声を使う事、それらは多分どんなカリキュラムやボイトレ本でも得難い事だと思います。マイクを手で持つとか、目をつむるとか、ほうきを使うとかどれが良いか貴方にしか解らないパーソナルな事ですから。
一般的、ではなく自身に限ったおすすめを是非探してみて下さい。
自分で探せない場合は、どうぞレッスンと検定へ!!!
この記事を書いた人
大学在学中、大阪を中心として音楽活動開始。YAMAHA MUSICQUESTをはじめ、数多くのコンテストに合格。大阪でのインディーズCDリリースやバンド活動を経て2002年ACE OF HEARTS よりソロシンガーソングライターaoiとしてデビュー。