「ギターを始めてみたいけど、続けられるか不安…」そんな初心者の皆さんへ、挫折しないギター練習のコツをお伝えします。
無理なく楽しく練習を進めることで、気がつけば憧れの弾き語りができるようになります!この記事を参考に、一緒に音楽の新しい世界を楽しんでみましょう。
ギター弾き語りを始めよう
1月、年の始まり。この時期になると、レッスンを受けている生徒さんからよくいただくリクエストがあります。
「歌以外で歌に役立つことを始めたい」
その中でも特に多いのが、「ギターを覚えて弾き語りをできるようになりたい」という声です。
ギターを弾けるようになると、歌だけでは感覚的にしか理解していなかったリズム感や拍の知識、伴奏に対する音感、さらにはピッチという細かな音程の正確さも意識するようになります。
何より、ギターで伴奏をすることで、気軽に歌う機会が増えます。歌や音楽に対する知識や関わりが深まるのは確かですが、それと同時に「挫折しやすい楽器」というイメージもあるかもしれません。
今回は、これからギターを始めようとする方や、すでに始めたけれどどう練習すればよいのか迷っている方が、挫折せずに気付けばそこそこ弾けるようになるためのコツを紹介します。
コードを覚える順番
「まずは色々なコードを覚えよう」と思うかもしれませんが、今回は挫折しないために、どのコードから覚えるとスムーズに練習できるかをお話しします。
多くの教則本や学校では、「Cコード」から始めることが一般的です↓↓↓
Cコードは音階の最初に位置するドが基音となっているため、最も代表的なコードとしてよく扱われます。少し難しい話になりますが、要するに「Cコードは有名だから、最初に覚えやすいコード」と言えます。
ただし、ギター初心者にとって、このCコードはやや難易度が高いかもしれません。
Cコードは、親指以外の4本の指を使って押さえなければならず、指を正しい位置に置くのも、音をきれいに鳴らすのも、位置を覚えるのも、初心者には結構なハードルになります。
そのため、音楽的な仕組みを無視して、指が挫折しない順番で覚えていくことをおすすめします。
まずは指1本で弾ける「Em7」(イーマイナーセブンス)から始めましょう↓↓↓
次に指2本の「CM7」(シーメジャーセブンス)を覚え、その後、指を1本ずつ増やしていくと、指の慣れや練習のストレスが軽減され、良い結果が得られるはずです↓↓↓
その後、「D」(ディー)や「G」(ジー)のように、3本の指を使うコードに挑戦してみてください↓↓↓
もちろん、弾きたい曲に出てくるからという理由で難しいコードを覚えるのも重要ですが、それは後回しにして、まずは指を1本ずつ育てる気持ちで取り組んでみてください。
コードチェンジをゲーム感覚で
無理なく数種類のコードを覚えたら、次はコードチェンジの練習です。覚えたコードをタイミングよく変えられないと、リズム感が悪くなり、演奏がスムーズにいきません。
「1、2、3、4」とリズムを取りながら、「1」のタイミングで次のコードに変えられるように練習しましょう。もちろん、指1本のコードに比べて3本のコードの方が難易度は上がりますが、前述の4つのコードに絞って練習すれば、そんなに時間はかからずクリアできるはずです。
コツとしては、まず「1、2、3、4」の「4」まで待って次のコードに移動する必要はありません。最初は「1」で弾いたら、「3」や「4」の合間に移動しても大丈夫です。要は、ちゃんとコードを弾けたらすぐに次のコードに移動して、そのタイミングに間に合わせることが大切です。
「1」のタイミングでスムーズにコードチェンジができるようになったら、次は1種類のコードを「1」と「3」のタイミングで2回ずつ弾く練習に進みましょう。それができたら、次は「1、2、3、4」の全てのタイミングで4回ずつ弾く練習にレベルアップです。
ここまでできるようになると、かなりギターで伴奏している感覚が得られるはずです。
大切なのは、この段階で「弾けてるじゃん」「ギター楽しいかも」と感じられることです。これが挫折を防ぐために重要です。ゲームをクリアする感覚で練習を続けてください。
ストロークを身につけるためのコツ
「ジャン、ジャン、ジャン、ジャン」と4回ずつコードを弾くだけでも、演奏らしくなってきたことを実感できていると思います。しかし、ギター弾き語りの醍醐味は、もっと複雑なリズムを弾くことにあります。
そのリズムを「ストローク」と呼びます。
ストローク譜を使うと、次のように表現されます↓↓↓
この譜面を見ると、どこで腕を振るのか迷ってしまうかもしれません。初心者にとって、腕を振るタイミングを理解するのは難しいことです。そこでおすすめしたい方法があります。
「イヌは下下」「ネコは下上」「シマウマは下上下下」など、動物の名前に合わせてリズムを覚えてみましょう。自分の好きな言葉を使ってもOKです。
これに慣れたら、「イヌ ネーーコ シマウーマ」と口ずさみながら、その通りに動きを合わせて弾いてみてください。
慣れてくると、ストロークがカッコよくできるようになっているはずです。
曲が弾ける喜び
4つのコード、コードチェンジのタイミング、ストローク。これらに慣れてきたら、今度はコードの順番を入れ替えてみましょう。ここまでで覚えたコードは、簡単な順番で並べたものです。
例えば「G」「D」「Em7」「CM7」の順番に変更して、ストロークを使って演奏してみましょう。このコード進行は、実は数多くの名曲に使われています。例えば「カントリーロード」なども、同じコード進行で弾けます。
ギターを始めたばかりでも、1〜2時間でこのような曲が弾けるようになることがあります。大切なのは、短い時間でも曲を弾けるという感覚を得ることです。その喜びが挫折を遠ざけてくれます。
最後に
今回書いた内容は、レッスンでも同様に生徒さんにお伝えしています。文章だけでもギターに慣れてもらえるように心がけましたが、レッスンではさらに深い部分まで伝えやすいと思います。
レッスンでは、ゲーム感覚の練習に笑いと熱気が伴い、細かなコツも伝えやすくなります。何より、成長を実感できることで、楽しさややる気がさらに増すのではないでしょうか。
挫折しない一番のコツは、成長を周囲に見てもらうことかもしれません。これからも、気がつけば曲を弾けるようになっているレッスンを目指していきたいと思います。
ぜひ、ベリーメリーミュージックスクールのレッスンにお越しください!
この記事を書いた人
大学在学中、大阪を中心として音楽活動開始。YAMAHA MUSICQUESTをはじめ、数多くのコンテストに合格。大阪でのインディーズCDリリースやバンド活動を経て2002年ACE OF HEARTS よりソロシンガーソングライターaoiとしてデビュー。