【ボイトレ】歌が上達するためのレッスンの受け方・練習方法とは?

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確実に成果に繋がるボイトレのためには講師の教え方がもちろん重要ですが、生徒さん自身の意識・工夫によっても身につき方は大きく変わります。今回は私が教える生徒さんの一人に、レッスン中に心がけていることをインタビューしてみました。

はじめに

良質なボイストレーニングを効率的に行うために大切なことは何でしょうか?

私を含めベリメリの先生方は、生徒さんにできるだけたくさん上達していただくために日々ベストを尽くしていますが、実はそれだけでは足りないことがあります。

実は、生徒さん自身の日頃の意識・工夫こそが、私たちのアドバイスを最大限に反映させる最も大切なことなのです。

今回の記事では、私の生徒さんの一人に実際にインタビューをさせて頂き、「日々のレッスンで何をしているの?」「上達したいことはどんなこと?」「レッスン中に気をつけていることや、上達のコツは?」について、詳しく聞いてみた内容をご紹介します。

なぜ&どんなレッスンをしているの?

今回インタビューした生徒さんはこんな方です。

    • Sさん(男性、28歳)
    • 職業:IT企業のプログラマー
    • ベリメリレッスン歴:3.5年

つんた: まず、Sさんがレッスンを始めた理由を教えてください。

Sさん: 昔からカラオケには自信があるほうでしたが、もっとちゃんと歌い方を知りたい!極めたい!と思ったのがきっかけです。

つんた: なるほど。たとえば、どんな面から極めていきたいと思ったんでしょうか?

Sさん: カラオケでは声域の高めな曲を歌うのが好きなのですが、すぐに喉が疲れてしまうという悩みはありました。でも、他に何か気づいていたことがあったかというと、自分に何が足りないのか実はよくわかっていなかったので、まずそれを知りたいという気持ちも大きかったです。

つんた: たしかに最初は自分の課題があまり見えていない生徒さんは多いです。実際にレッスンを始めてみてどうでしたか?

Sさん: レッスンが始まってすぐ、私の歌い方はとにかく力任せに喉の上の方で歌ってしまっていて、喉に負担のかかる歌い方だったので、ピッチ・ビブラート・音色など、あらゆるコントロールが上手くできていないということを学びました。元々歌に自信があったのでがっかりしましたが、負けず嫌いでもあるので、**たくさん伸びしろがある!**と燃えてきました。

つんた: これまで色んなことを学んできましたよね。では、日頃のレッスンの内容を紹介してもらっても良いでしょうか?

Sさん: 当初も今も、実はずっと同じことを練習しているなと思います。先生にいつも言われるのは「喉を開けて歌う」ということで、これは喉が疲れない歌い方のためには大切なんですよね。かなり出来るようになってきましたが、今でも曲のところどころで不意に喉を締めてしまい、そこから力任せモードになってしまうので、難しいなと思っています。

つんた: そうですね。進めていく中でどんな気付きがありましたか?

Sさん: 喉を疲れさせないのもそうなんですが、これは実はピッチ、ビブラート、音域の幅、音色など、全ての表現の豊かさに繋げていくための原点なんだなと気づきました。この練習を始めてから、ピッチも外す回数が減ったし、ビブラートもほとんどかからなかったのがかなり自由にかけられるようになったし、音域も冗談抜きで1オクターブ近く上がったんじゃないかなと思いますね。とはいえ改善点はまだまだあるので、今も伸びしろをたくさん感じながら練習できています。

気をつけていること・上達の秘訣は?

つんた: 他の生徒さんに比べても、Sさんは上達のスピードが早いし、毎回のレッスンで着実に成長しているなと思います。普段どんなことに気をつけていますか?

Sさん: 毎回のレッスン中に、今の自分に「できていない」ことは何かをしっかり認識することと、それを「できる」にするための方法をちゃんと頭と体の両方で理解できるまで繰り返すということを意識しています。先生に指導を受けたあとで「何となくできたかも」という状態で満足していると、次のレッスンまでには絶対に忘れてしまうし、まして曲の中なんかでは絶対に実践できないからです。良い発声ができたら、「体のここの使い方をこう意識したらできる」と自分の頭で整理できるまでそのレッスン中に繰り返せれば、次のレッスンでも覚えていられることが多いです。

つんた: なるほど。そうした方法を見つけたきっかけはどんなものでしたか?

Sさん: 私がIT企業でプログラマーをやっているので、理論的なやり方が自然と合っているのかもしれません(笑)でも、「何が問題なのか?」「どうやったら解決できるのか?」をできるだけ突き詰めていくことは、誰であろうと、人生におけるどんなことであろうと、確実に物事をこなしていくためには大切なことだと思っています。あとは、できなかったことを一つずつクリアしていく感覚も、なんだかゲームみたいで楽しいなとも思います。

つんた: Sさんのやり方を実践するために、何かコツはあったりしますか?

Sさん: 復習できる環境を整えておくことです。他の生徒さんもやっていると思いますが、例えば歌詞カードの中にメモを書くことや、レッスン中の音声を録音しておくことはかなり重要だし、効果的だと思います。レッスン中は色んなことを意識しないといけないので、「この歌詞のここで喉の開きを意識する」「ここで息のスピードを早くする」「全体的に胸の響きをイメージ」など、歌を歌っている途中に思い出したり、次のレッスンで忘れないようにしたりするためにメモは必須です。さらに、レッスン中は必死になるあまり、自分の歌声を客観的に聞けていなかったり、先生のアドバイスを瞬時に理解できなかったりするので、そんな時に後から復習できるようにするためにスマホで録音しておくと、レッスン中の空気感も含め残しておけるのでおすすめです。

つんた: ありがとうございます。最後に、これからボイトレを始めようとしている人達に何か伝えたいことがあれば教えてください!

Sさん: ボイトレは楽しいです!に尽きるのですが(笑)やはり先程言ったように、上達を着実に感じていくことにやりがいを感じますし、自分の体を思いのままに操って綺麗な声を出せるようになっていくことは今後の自分の自信にも繋がっていくので、とても良いことだと思います。特にベリメリは検定もあるので成果の確認も定期的にできますし、ライブやオーディションでレッスンの成果を他の人に褒めてもらえる機会もあるので、モチベーションも維持しやすいです。

つんた: ありがとうございました!

最後に

いかがでしたでしょうか?Sさんの課題の見つけかた・その克服のしかたなど、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

これからレッスンを始めようと悩んでいるあなた!Sさんのようなレッスンを味わってみたいあなた!

是非一度、ベリーメリーミュージックスクールの体験レッスンに足を運んでみてください!

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