高い声が欲しい!

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i_want_a_high_voice!

ベリメリレッスン生の皆様、こんにちは~。
名古屋校チーフのアオイです。

もう4月も下旬ですか。
今年の時の過ぎる早さが異常です。
何度も紹介致しますが、新校舎新環境でのレッスンが刺激的な事は
この早さに影響していると思います。

そういう日常以外では個人的には6月に格闘技のビッグイベントがあるのですが、
それが楽しみで楽しみで心待ちにしている分早いのでしょう。

武尊vs天心!!!

格闘技ファンでは無くても薄ら耳にはされた事はあるのではと思う世紀の一戦です。
楽しみで仕方がない!!
のですが、一抹の寂しさも孕んでいます。

そのビックマッチが終わってからの祭りの後の静けさと言うか、
天心はキック界から去りますし、
武尊にとってもこれ以上の話題や目標は生まれにくいでしょうし…。

良いことと悪いことは表裏一体ですね。
でもきっと悪いことの裏側では良いことが生まれ始めるのだと思います。

レッスンでも最近よく生徒さんに話す言葉と似ています。
良いことが出来るようになったなら、悪いことをわざとやっておこう!
特にダイナミクスなど抑揚表現の教え始めによく話します。

ダイナミクスとは声や楽器などの強弱の差の事ですが、
皆さんお教えするそれまでは音程、リズム、発声に頭がいってしまいがちです。
勿論どれも掴んでおきたい基礎力ですが、
全てが上手くても一辺倒では胸に届く歌にはならないと思います。

そこでダイナミクスの使い所、練習方法、反復練習を行って頂くのですが、
少し上手くなった辺りでわざと一辺倒な「悪いこと」で歌って頂きます。
そうするとほぼ全員が歌っている途中に訝しげな顔をされます。
何じゃこりゃ(笑)な感じで。

歌い終わり、どっちが好き?と聞くと全員良い方!とおっしゃります。
いや、でも30分前までそっちの悪い方の歌でしたよ〜と伝えると
これまた皆さんハッとされます。

良いことを追い求めているだけでは
成長しているのかどうかピンとこないのも歌の世界ですね。

悪いこと…と言いますか悪い例を自身で行っていただくことで逆に、
そこには戻らない、そうはなりたくない、
という「技術」が身につくのではないかと思っています。
そして良いこと、良い技術の旨味や意味を知ってもらいやすいのではと思っています。

発声でもそうです。
わざと声の出にくい顔の角度や、体の力を込める箇所を一緒に探していきます。
一番声が乗りやすいフォームはどれかはまた別の修練も必要ですが、
とにかくこれは無いんだなと思うフォームを知っていただくと
皆さんそれを避けて歌うようになってくださいます。

とかく上手くなったかどうかを気にしてしまうボーカルトレーニングの世界ですが、
下手とはなんぞやを知るのも良い練習ですので
是非考えたことのない方はお試しください!

今は検定時期で録音の機会ではあると思いますし、納得いかない箇所があったとしても
調子が出なかった…だけで済まさず何故それが下手だったと思うのかを紐解いて
理解して頂けると今後の役にも立つと思います!

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