今回は、ベリーメリー京都校で「作詞・作曲・DTMコース」を受講中の山﨑まりなさんのレッスン風景と制作秘話をあわせて紹介します。曲作りに興味のある方、受講を検討中の方は参考にしてみてください。
作詞・作曲・DTMコースとは?
ベリーメリーの「作詞・作曲・DTMコース」は、生徒さんの「楽曲制作力」を向上していくのに必要な作詞、作曲、DTM、それぞれのスキルを学び「トータルでの」スキルUPを目指します。
ご本人が持ってきた楽曲の完成度やレベルによって多少の進め方の違いはありますが、概ねの手順はコース紹介に記してありますので、参考にご覧ください。
≫ 作詞・作曲・DTMコース
山﨑まりなさんについて
ベリーメリー京都校に通う山﨑まりなさんは、ピアノもギターも両方演奏できる弾き語りシンガーです。
定期的にライブハウスでブッキングライブを精力的にこなしています。
レッスン内にて、個性的なオリジナル楽曲を今まで10曲以上はブラッシュアップを繰り返してきました。
今までは、どちらかといえばピアノで作られた曲が多かったのですが、最近はギターの技術がメキメキ上達してきてギターでの作曲にも取り組んでいます。
ある日のレッスンで「先生、このオリジナル曲、ギターで作ったんですけど聞いてもらえますか。ちょっとまだ、まとまりきってなくって…」という相談を受けました。
そこから、この曲を立派なカタチにしてゆく”オリジナル楽曲「かけらのうた」完成プロジェクト”レッスンが始まりました。
1段階目:メロディーと仮歌詞
山﨑さんの楽曲の構成をまとめる力は、さまざまな曲に共通して高いものがあります。
しかし、この曲はギターオンリーで作っているため、あと少しのコードの知識が不足しているのが気になります。
サビ頭の入り方のスムーズさと流れの良さに対して、8小節のサビ後半がやや詰まった感じになってややインパクト不足でした。
そこで、レッスン中私からいくつか案を出して、今できているサビ8小節に、多少違うコード進行感の4小節をさらに追加して、サビ全体の流れの統一感を共に考えていきました。
レッスン中、1曲分のメロディーと仮歌詞が乗るまでは、ギターとボーカルだけで組み立てていきました。
その本人演奏のGt&Voバージョンです。
2段階目:ピアノを追加
山﨑さんは、1年前からDTM機材も揃えていました。
オーディオインターフェイスは、ユニバーサルオーディオの「Apollo」シリーズの 「ARROW」、DAWは「STUDIO ONE」です。
そして、この「かけらのうた」の完成イメージとして、彼女の生演奏するギターやピアノの他に、打ち込みの「ドラム・ベース・シンセ3〜4種類・エレキギターバッキング」を重ねようと決めていました。
のちに「鍵盤系ウワモノ」として、シンセが重厚に乗ってくるので、ピアノパートはなるべくシンプルにかつレンジ広く弾くスタイルをレッスンで試行錯誤しました。
その本人演奏のピアノ追加のバージョンです。
3段階目:ブラッシュアップ
彼女が家で制作したDAWのトラックデータを、ステムファイル(簡単に言えば、打ち込んだドラムトラックやベーストラック、シンセトラックなどをトラック毎にノーエフェクトデータで書き出したもの)で預かました。
スクールのMacのDAWに取り込んで、豊富なプラグインソフトや実機でエフェクトをかけて、音の芯を強化し、全体を馴染ませ、かつ派手にしてゆくお手伝いをしていきます。
曲の雰囲気にあったシンセ音源の種類決めや、ドラムやベースの音質やフレージング、歪み系のエレキギターのフィーチャーリング度合いまで、本人の希望を聞きアドバイスします。
できるところまでご本人にやっていただきながら、完成系に近づけていきます。
どの程度のハモリを、どんなハモラインで主旋律と絡めるのかに関しては、山﨑さん相当苦労していましたが、良いコーラスになったと思います。
上記2つの音源に他のパートが乗ったほぼ完成バージョン音源です。
フルコーラスver
フルコーラスver 「かけらのうた」作詞・作曲 山﨑まりな です。
始めに原案としての音源を受け取ってから「ほぼ4ヶ月(月4回レッスン)」の状態になります。
最後に
今回の「かけらのうた」制作を通して、楽曲制作トータルスキルが際立って向上した山﨑さんです。
日々仕事や趣味で忙しい中でも、できる限り制作時間を確保して、今の20代の自分にしか語れない心をどんどん曲にしていきたいとのことでした。
素晴らしいですね。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。