【作詞・作曲・DTMコース】レッスン風景&制作秘話04 : 喉仏さん

【作詞・作曲・DTMコース】レッスン風景&制作秘話04 : 喉仏さん-07

ベリーメリー京都校で「作詞・作曲・DTMコース」を受講中の喉仏(ノドボトケ)さんのレッスン風景と制作秘話です。楽器弾けないから作曲は無理と思っている方も参考にしてみてください。

作詞・作曲コースとは

ベリーメリーの「作詞・作曲・DTMコース」は、まず「作詞・作曲コース」として始まります。

生徒は自身で作ったオリジナル楽曲を講師に聴かせ、フィードバックを受けながらブラッシュアップを進め、最終的には“オリジナル楽曲の完成”を目指します。

レッスンでは、スクールの機材を活用して、ピアノやアコースティックギターの演奏にボーカルとハーモニーを加え、楽曲をさらに完成度の高いものに仕上げます。

シンプルなミックスでも十分にクオリティの高い音源になるよう、楽曲を仕上げていきます。

その後、ドラム、ベース、シンセサイザーなどのアレンジを学びたい方には、レッスンを通じてDTMの技術を習得する機会も提供されます。

詳しい内容については、コース紹介をご覧ください↓↓↓

リンク:作詞・作曲・DTMコース

喉仏(ノドボトケ)さんについて

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彼は、技術系の社会人として活躍されていますが、ボーカルの素養も高く、様々なジャンルの多くの曲を熟知されています。

声質が最高に良くて、声の響かせ方が本能的にわかっている人です。

入会当初は、ボーカルレッスンのみの「エレメンタリーコース」からの受講でしたが、ヤル気が高まり「エグゼSSコース」に変更。

さらに作曲やDTMに興味が高まった今は「作詞・作曲・DTMコース」の受講となり現在に至ります。

「オレは楽器は弾けないけれど、鼻歌でメロディー考えて曲を作りたいんですわ!!」

そんな喉仏さんの信念からレッスンと曲作りが始まり加速していきました。

喉仏さんのこの決意を実現すべく、オリジナル楽曲「RAIN」の制作レッスンが始まりました。

「宇多田ヒカルの男性版のような曲を、トリオのジャズピアノバンドでやってるようなイメージでまとめ上げたい」という希望に沿ってレッスンは進みました。

完成に向けての流れは次の通りです。

楽曲完成までの流れ

以下は、多くの人にも当てはまる流れになると思いますので参考にしてみて下さい↓↓↓

  1. あらかじめ本人に、Aメロまたはサビのメロディーを「ラララ」でボイスメモを用意してもらう。
  2. そのメロディーに講師が楽器でコードをつける。
  3. 講師によるアレンジの提案。(コードの響き/コード進行/ビート感を生徒さんのイメージに近づける。)
  4. Bメロは、コード進行とラフメロディーを一緒に考えながら生徒さんが決める。
  5. ワンコーラス(A/B/サビ)が固まったところで、全体のラフ構成決める。
  6. 主旋メロ確定。同時に歌詞とハモリラインにも着手。
  7. ピアノ/ボーカル/歌詞/ハモリが全体的にほぼ完成したらリズム隊に着手。
  8. ドラム&ベースのアレンジは講師主導で進める。(編集方法をレッスンの一環として学ぶ)

一番扱いが難しい「Bメロ」は、Aメロからの続きのヒラメキで一緒に考えながら生徒さんに決めてもらいます。

今回は、2コーラス後にCメロにラップを入れたいとのことで、その方向で動き出しました。

1段階:ラララにコードを当てる

当たり前ですが、メインキーが「AかAメジャー7かAadd9か」によって、使うコードの顔ぶれが大きく変わってくるので、最初のこの作業はかなり大切です。

2段階:楽器変更、歌詞とハモリを追加

メロディーが進んでいくに従って、喉仏さんが「絶対ピアノ曲にしたい」要望が強まったので、ピアノアレンジをして、案をいくつか提示し、本人に気に入るピアノバックを決めてもらいました。

曲の雰囲気やコード感がピアノ演奏で固まった所で、歌詞やハモリの案も出やすくなったので、どんどんプラスしていきます。

同時に、ピアノのアレンジの打ち込み方も、講師の技を目の前で見て学んでもらいました。

3段階:打ち込みとアレンジのレッスン

喉仏さんは、DTMレッスンも同時進行していて、すでに「引っ張ってきたオケ音源に自分でボーカルをレコーディングしてプラグインを挿して音を作る」ところまではできています。

ですが、今回の「RAIN」では、ドラムとベースの打ち込みをどう進めるのかを、お手本見せながら、実際に学んでもらいました。

ドラムもベースも両方EZシリーズを使いました。(ベースはフレットレスEBXです)

フルコーラスVer

『Rain』
作詞・作曲:喉仏 歌:喉仏

制作期間:約2.5ヶ月
作詞・作曲・DTMレッスンコース、月4回受講

制作を終えて

今回の作曲で当初のボーカルの課題も克服できたようです↓↓↓

  1. 音程が全体的にシャープに外れる癖があった。
  2. 表現技法に精通しているがゆえに、技に走りすぎる傾向がありパワーに欠けた。
  3. エッジボイスにこだわりすぎて、母音の押しや、腹部の支えが甘い傾向にあった。
  4. 4拍子のクリック感はあったが、グルーヴのある歌を歌う発想と安定がなかった。

これらの課題が、オリジナルのシビアなレコーディングで、徹底されて、80〜90%以上は改善されました。

一体なぜでしょう?

一言で言えば、自分のオリジナルとして考え抜いたメロディーをレコーディングする時の気迫や気合いです。

「絶対、メロダインなどのピッチ補正ソフトは使いたくないんです、嘘くさいので」との言葉通り、主旋律やハモリのレコーディング段階でのこだわりや妥協の無さは凄まじいものがありました。

「もう一回歌います」「いや、やっぱりもう一回歌います」の繰り返しでした。

カバーならお手本があるので多少の妥協点を見出せるのですが、オリジナルは自分が答えなので、高いレベルでコンプリートするしかない所が、大きな上達につながるのです。

最後に

喉仏さん、お疲れ様でした。

先日のMIXライブでもこの曲を披露されましたが、最高の歌声とパフォーマンスでした。

ほんとに素晴らしい曲になりましたね。

最近はDTMで音作りの技を学んでいますが、一段落したらまた第2弾オリジナル楽曲を手掛けましょう。「Rain」を凌駕しないとダメなので、ハードルは高いですよ。

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