マスターしよう!『うた技』VOL 1 〜ブレスの重要性〜
京都校のYoshidaです。
外国人がいない!どこにもいない!
異国情緒がない!鎖国みたいだ!
鎖国の頃は生きてないが、烏丸通りを行き交う日本人だけの
流れが逆に不思議に見えるとは、、、
これで、みんなが着物を着てたら数百年前の日本と
同じ感じなんだろうな、と4Fから眺めてポツンと思う。
多くの生徒さんが言っていたが、「スクールが閉まっていた時は結構ヒマで、
家で散々Gtの練習もできると思っていたのに、やっぱスクールに行ってないと
なんかやる気出なくてサボってました〜〜」と。
喜んではダメなのですが、裏を返せば、僕たちが日頃レッスンで接して、
歌やGtを細かく聞き、技術やメンタルや音楽感性の話などをガチで伝えることで、
生徒さんのモチベーション維持や努力のサイクル形成に役立っているのだと思うと
冥利に尽きる。
今日は「ブレス」の話です。
歌唱の中で、メロディーラインをしっかり取るのは当たり前ですが、
みなさん!綺麗で的確なブレスも「メロディーの一部となります」。
スローバラードで、フレーズ前の綺麗なブレス音などは男女問わず、
凄まじい色気ある歌唱につながります。
ブレスは大きく分けて、
①1拍以上のロングブレス
②半拍以下のショートブレス
がありますが、ほとんどの人が①②ともに、望ましい必須レベルに達していません。
①はまだゆっくり吸えるので70%、②に関しては50%以下です。
半拍ブレスなんぞ意識的に日頃からやっていないレベルだと、
歌唱中に死なない最低レベルの息しか吸えていません。
「息を十分吸っていないのに、声を大きく伸びやかに出そう出そうとしてもムリです。」
腕の振りの遅いピッチャーやアタッカーでは早い球は放れないのと同じです。
ちょっとだけ吸って、急に息を勢いよく吐いてアタック音だけ大きくするのは
いわば、「猫パンチ」と同じです。大きなパワーにはならない、可愛いけど。
声に深みや圧のない人は大抵これが100%当てはまってしまいます。
解決努力方法は?
[吸い方]
①の1拍吸いはゆっくり吸う時間があるので、余計目に吸ってやろうの意識でOKです。
ただし明確なブレス箇所のチェックと意図的な実行が命です。
②の半拍吸いは、譜割の多い最近のJ-POPやアニソン、ボカロなどではゼッタイ必須です。
時間にして「1秒以内でどれだけ息を吸えるか」というアスリート的努力です。
BPMが180以上の楽曲の場合、
半拍でうまく吸えるかor1拍で大きく吸えて2行分の歌詞をパワー失速せずに、
ロングクレッシェンド&レガートで歌いきれるかのどちらかでないと、
伸びやかには歌えませんし安定もしません。
特に②の半拍吸いは、100%意図してやらないと流れて瞬間に過ぎ去ってしまうので、
歌詞に派手なチェック入れて頭でわかった上で、
「鼻と口の両方で」一挙に1秒以内にいっぱい吸ってください。
ボールも遅い山並みの放物線より真っ直ぐの速球の方がコントロールつきますね。
あれと同じで、歌唱もカラダを使ってコトバを前に投げるのですから、
勢いよく息を吐けた方が、当然ピッチ(音程)の安定度に直結します。
女性は、男性に比べて胸板が薄く肺活量も大きくないので、
ブレスが弱くなりがちですが、意識的に「吸う訓練」をすれば
劇的に「伸びやか、抜けの良い、大きな声」になれます。
多くの男性は、せっかくの肺活量や胸板の厚さがあるのに、
吸おうとしていないことやブレスポイントの明確なチェックが曖昧なことで
「あんまり吸っていない」状況を改善しましょう。
アナウンスメントの訓練もボイトレも営業職の接客接遇での発話も、根本は同じです。
「大きく吸って〜〜!!」
「その息を一陣の風のように斜め下前方に胸で押し出しながら〜〜」
「そこにコトバを乗せて〜〜」
「アゴも上げず、上にも伸び上がらず〜〜」
「胸を斜め下前方へ押す感じで〜〜息とコトバの両方をクレッシェンド〜〜」
なのですが、実戦で見て、やってみるのが最短なので、
ぜひレッスンに来て見てください。
心からお待ちしてしております!!
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。