ベリメリレッスン生の皆様お疲れ様です!
名古屋校チーフのアオイです。
ここ2、3日で一気に春を感じる景色になった名古屋です。
桜の淡いピンクが眩しさを強め始めた日差しに当てられて生き生きとしているように感じさせてくれます。
春と言えばベリメリでは検定の季節です。
生徒の皆さんはもう選曲は済みましたでしょうか?
練習ははかどっておりますでしょうか?
今日は最近のレッスンでよく生徒さんにお話しさせていただく事、
それが検定にも役に立つかもと思いながら書かせていただきます。
「素直な歌」「素直じゃない歌」
という言い方で普段は伝えさせていただいている話なのですが。
人間は素直が良い!
素直な大人になりたい!
素直な女の子は可愛い!
嫁や娘より犬の方が素直やわ!
素直な髪!
素直に育った木々たち!
色々と素直を持ち上げる言葉、会話がありますよね。
何故素直になれなかったんだろう?と思う事ばかりの人生ですよホント….。
それはさておき、こと歌ではその素直があまり良い事では無いように思えているんです。
皆さんはありませんでしょうか?他の人の歌を聞いて声も音程もリズムも良いのに
特段心に引っかかってこないなぁと感じること。
検定時期、コメント書きや各校舎のおすすめ生徒さんの選定の際よく感じる感覚です。
声も音程もリズムも良い、は確かに検定の成績としては良いものになります。
が、おすすめ生徒の選定では全く違う観点で僕は選んでおります。
安定した歌唱力があるけど引っ掛かりがない方と、
少し不安定だけど物凄く引っ掛かりがある方では後者を選んでいると思います。
普段のレッスンでもそうなんですが、
歌詞のこの行何か物足りないな〜と感じた時大体素直すぎる事が原因だったりします。
ではどんな歌に「素直さ」を感じてしまうのかですが、
○同じ強さの声が並び過ぎてしまう
○子音の出音にタメや擦過音が少ない
○ストレートな伸ばし音ばかりになっている
○音符をついつい繋げ過ぎている
○声質やキャラクターがずっと一定になってしまう
特にこの5つに着目してテコ入れすることが多いです。
それぞれの項目で難易度は変わるかもしれませんが、
大概「癖」で行ってしまっていることが多いので「意識」だけで改善される方が多いです。
要は技術的には難しいことではなく、気づけているかどうかでかなり変わることだと思います。
先ず気づいてあげるのが僕らの役目だと思っていますので、
素直じゃない心と耳で皆さんの歌を聞かして頂いておりますw
よくある話でプロ歌手よりただ歌がうまい人はごまんといると言われますが、
その辺りの譜面には表せない「素直じゃなさ」が「個性や引っ掛かり」
となって僕らの耳を刺激するのではないかと思っております。
検定までまだ時間もありますしレコーディングレッスンに変更して
自身の声を確認できる特典なんかもありますので、素直か素直じゃないかだけで
まだ飾れるフレーズが残っていないか確認してみるのも良いのではないでしょうか。
そんな風なことを考えながら世の中を見渡してみると、
素直じゃない方が可愛かったり、カッコ良かったり、印象に残ったりがいっぱいある様に思えます。
という訳で皆さんの検定音源楽しみにしておりますので頑張ってくださいね!!
名古屋校アオイでした。
この記事を書いた人
大学在学中、大阪を中心として音楽活動開始。YAMAHA MUSICQUESTをはじめ、数多くのコンテストに合格。大阪でのインディーズCDリリースやバンド活動を経て2002年ACE OF HEARTS よりソロシンガーソングライターaoiとしてデビュー。