そのオーデション、大丈夫なの?

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そのオーデション、大丈夫なの?」
暦の上ではもう秋ですが、残暑が厳しいですね。
ベランダに引っくり返っていた油蟬はまだ生きていて、急に暴れまわり僕の心臓のBPMを180まで跳ね上ました。
でも大丈夫、君が生きていてくれれば僕はそれで嬉しい。
蝉は地上に出てから1〜2週間と言われていたが、最近では1ヶ月位は生きられるという説もあるようです。
油蝉は地中に6年間いて地上に出るとのことです。
音楽活動に例えて見れば6年間アマチュア活動をした後のメジャーデビューみたいなものでしょうか。
メジャーに行ってからの活躍出来るミュージシャンは一握りで、大抵は短命です。
比喩としてそう遠くもないかも知れません。
近くはない。笑
ここで発想の転換をしてみましょう。
地上に出たくない蝉もいるかもしれません。
「僕は土の中が好きだ」
「僕らはDNA的に地上に出なくてはいけないことになっているけど、実は矛盾を感じている」
そんな蝉、いるかも知れません。笑
音楽活動に置き換えてみましょう。
「僕はデビューしなくても今のままが好きだ」
「バンドメンバー的にメジャーデビューした方がいいような感じになってるけど、実は矛盾を感じている」
こういうミュージシャンは意外に多いと思います。
一昔前と違って、音楽活動のやり方も色々あります。
メジャーデビューがすごいというのは、そのうち古い概念になるかも知れませんね。
さて、もう皆さん、お分かりになったと思います、蝉とミュージシャンは仲間です。笑
やっぱりボーカルでしょうか、鳴くし。
蝉はボイストレーニングをしてなくても声が通るなぁ。
蝉になりたい、空も飛びたい。笑
嗚呼、僕も魂が尽きるまで唄い続けたい。
どうもベリメリミュージックスクール高田馬場校のチーフのつんたです。
今回は「オーディション」というものついて書きたいと思います。
ボイトレに来ているプロ志向の生徒さんから時々、「今度オーディションを受けようと思います」という報告を受けます。
ネット上のサイトを見せてもらうのですが、本当に世の中、怪しい「オーディション」だらけです。笑
大手メジャーレベール、有名インディーズレーベル、有名音楽事務所主催のオーディションなら説得力があるのですが、そうではない。
全然、何者かわからない。
一番自分が怪しむポイントは、オーディションにおける、主催者側のメリットが見えてこないのです。
例えば優勝者はオリジナル楽曲をいろんな媒体で流せるということを掲げたオーディションがあった場合に、主催者側のメリットは何だろう?と考えます。アーティスト発掘なら初めからそう掲げるはず。
優勝者がプロ仕様の大きなライブハウスで歌えるオーディションの場合も同様です。
もうおわかりになったと思いますが。
何処かのタイミングで参加者に必ず金銭が要求されて来るでしょう。
「優勝者」などいないのです。
もしくは全員が合格。笑
「君もう少しで合格だったんだけど、チャンスがあると思うから事務所の養成所でボイトレ受けてみない?」
「うちの会社メジャー流通と契約しているから、60万でメジャーデビュー出来るよ!」
「君はセンスがあるからもっと人前で歌った方がいい、毎月ライブ(チケットノルマ有り)に出てみない?」
聞いたことがあるのはざっとこんな感じです。
実際に僕の昔の教え子が大金を積んで、お台場の有名なライブ会場でカラオケを2曲歌ったのは記憶の新しいところ。
本人が良い経験になったと思っているので、まあ良いと言えば良いのですが。
夢を見る人は少しでも可能性があればかけてみたいと思うのは正常。
夢に向かう純粋な人の気持ちを利用して金儲けを企む人たちが多いこの現状。
僕もその昔、メジャーレーベルからCDを出していましたが、金銭を請求されたことは一度もありません。
プロ志向の皆さん、オーデションを見極める目を持ちましょう!
金銭を要求されたら、まずはおかしいと思って誰かに相談するべし!
君の見ている夢はお金なんかじゃ買えないよ。

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