ベリーメリーミュージックスクールレッスン生の皆様お疲れ様です!
名古屋校チーフのアオイです。
音程、リズム、歌の練習を行っているとズレたくないものだらけです。
ズレたくない気持ちばかりでしっかり聴きとる事を疎かにしていませんでしょうか。
カラオケを歌う!ではなくカラオケを聴く!のススメです。
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さて今回は「聴く修練はされていますか?」の話です。
繊細なピッチ感を捉え操る為に自身の声を如何に聴けるか?など
聴くにも難しい事を言い出せば奥深くまでありますが、
今回は単純にカラオケをしっかり聴きながら歌えていますか?という、修練の入り口の様な話です。
生徒さんとのやり取りの中で、「ここのドラムのスネアの音に合わせて」とか
「ここはベースを頼りに音程を取った方が」と話した時、
そもそもそれがどの音の事を言っているのか分からない…と言った意見が多いのです。
そりゃそうですよね・・・
”赤い色の花を探してください”と問題を出しているんですが、
赤ってどんな色か分からないってやり取りをしている様なもんです。
僕がボーカルレッスンのトレーナーとして心掛けている事の一つでもあるのですが、
僕が分かるからと言って皆んなが分かるとは思ってはいけないという事。
そしてカラオケ文化の中でガイドメロディを聴き取ろうとし過ぎる慣れが、
イコール他の音を無視してしまう慣れになってしまっているのかも知れません。
そう言えば高校大学と電車通学時間が長かった僕は好きなアーティストのアルバムをその時間で聴きまくり、
聴き飽きた結果次のアルバム一周はドラムだけ聴こう、ベースだけ聴こう、
シンセはどんなものが鳴っているのかに特化して聴こう、
などとかなり特殊な聴き方をして飽きを凌いでいたりしました。
それが結果として自身が歌いながらも
カラオケの中のその時々で聴くべき音を聴ける事に繋がったのかなと思っています。
勿論ただ聴いているだけよりも、ドラムにはどんなパーツがあって各々どんな音なのかとか、
ベースって低音でしょ?という知識だけじゃなくベース単体の音を知ってみるなどが出来ていた方が有利です!
今ではyoutubeで検索すれば簡単にそんな経験も出来ますし!!
少しでも色んなパートの音を知った上で、是非今まで聴いていたカラオケを聴き直して見て欲しいんです。
きっと「おースネアがここでは何だかトリッキーな拍の打ち方してる」とか
「ベースやたら伸ばしてるだけやん!」とか聴こえてくるかも知れません。
不思議なもんで、一回聴こえてしまうとその後ずっと聴こえてくるんです!!
で、聴こえるなら自身の声とズレたくないのが人間です。笑。
それはリズムも音程も。
更に抑揚もですかね。
明らかにピアノが優しく弾いてるオケなのに無視した声の強さで歌ってしまう方も多いです。
想像してみて欲しいのですが、あなたの目の前でピアニストがあなたの為に演奏してくれます。
静寂の中息を殺しながら繊細な指のタッチであなたの歌い出しに合わせようとしてくれています。
そこで大声で「わ〜あ”あ”〜」っていう映像おかしいですよね。
コントですよね。笑。
でもカラオケを繊細に聴き取れていないと言うのはそれと似たようなことだと僕は思うんです。
今日行ったレッスンでも丁度ピアノ伴奏のカラオケで歌う生徒さんがいらっしゃって、
いつも同じ箇所でリズムに乗れなかったり、乗れても妙に固かったり・・・。
で、ピアノを弾ける方ではないのですが弾いているフリをして歌ってもらうと
リズムは勿論抑揚まで良くなるって事がありました。
ピアニストのモノマネをするために聴く力をアップさせてくれたのだと思います。
逆に言えば今まで自分の勝手な歌となってしまっていたのだと思います。
歌が、歌手が好きなのにバックの演奏にまで目を向けなきゃならんのか!と思うと面倒な事にも感じるかもしれませんが、
何かわからんけど後ろでゴチャゴチャ鳴ってるな〜なんて思って歌っているプロ歌手は居ないと思います。
難しい時は担当の講師にこの曲の聴き方を教えてくれい!って、
そんなレッスンをしてもらっても良いのではないでしょうか。
先生はどう歌ってるの?だけではなく、先生はここでは何を聴いてるの?と
興味を持ってみてもこれまでに知らなかった知識を得られると思いますよ。
歌うは聴くから始まると思って是非試みてください!!
この記事を書いた人
大学在学中、大阪を中心として音楽活動開始。YAMAHA MUSICQUESTをはじめ、数多くのコンテストに合格。大阪でのインディーズCDリリースやバンド活動を経て2002年ACE OF HEARTS よりソロシンガーソングライターaoiとしてデビュー。