どうも八王子校のUZAです。
秋も深まってまいりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
気がつけば今年も残す所2ヶ月を切りました。
ちょっと前に新しい手帳に替えて心機一転!今年こそは本気出すぜ!!
と鼻息荒く宣言していたのに・・・
さてさて、秋と言えば!ベリメリ検定!
トライした方も多いと思います。
いかがでしたか?
検定RECは各校基本チーフが行なうため、私も今回も沢山RECしました。
で思ったこと・・・
プロでも本チャンRECの場合、何本もテイクを録ります。
で、ディレクションを行なった人間が上手く歌えた箇所を選びます。
例えば「秋本番だぜ~」というフレーズがあったとして
「秋」はテイク1、「本番」はテイク4、「だぜ~」はテイク2といった感じです。
今度はそれらを上手く繋げて一本のOKテイクを作ります。
次にソフトを使って音程を直します。
そしてその後今度はリズムを直します。
「秋本番」はそのままで「だぜ~」だけ少し後ろにずらしたり・・といった具合です。
まぁ勿論意志を持って直さないアーティストさんもいますが
基本どの現場でも歌の直しは行ないます。
なのでCDになっている歌は実はアーティストさん自身も厳密には通して歌っていないテイクです。
何度も歌ったものの合体系です。
そんなんじゃ誰でも上手くなれるじゃん!って思いますよね(笑)
そうです。上手くなります。
ただ!!ソフトでは直せない物もあります。
それはずばり!ニュアンスです!
いくら音程やリズムを直せても感情表現、抑揚に関してはエディットに限界があります。
プロのボーカリストはここが上手い。
音のリリースの処理、休符への意識、子音、母音の扱い方・・・
確かにニュアンスといっても色々要素はあります。
まだピンと来ない方もいるかもしれませんので
ひとつ例をあげますと
米津玄師さんの「アイネクライネ」という歌には
「誰にも言えない秘密があって嘘をついてしまうのだ」というフレーズがあります
このフレーズを普通に歌った時と
バカボンのパパになりきって、少々モノマネ有りで歌ってみて下さい。(何故?とは考えない!)
「誰〜にも言えない秘密があって嘘をついてしま〜うのだ」
どうでしょう?
明らかに最初のテイクと変わりましたよね?
えっ?私は真面目ですよ!
良いか悪いかは別として、どちらの歌が個性的か?といえばかなりの割合で後者となると思います。
このニュアンスはソフトでは作れないんですね
検定を終えた直後に生徒さんと一緒に歌を聴き直していると
皆さん「あれ?もっと抑揚を出したつもりが意外に平坦に聞こえる」
というような事を言われます。
そうです。
皆さんマイクの前に立って緊張すると「上手く歌う」という事が
音程やリズムへの意識になってしまいがちです。
私としては「上手く歌う」というより
「きちんと表現する」という意識で歌った方が結果は良いような気がいたします。
(あくまでも私個人の意見です)
ニュアンスを出す。
これ、何とも曖昧な表現ですが(汗)
ニュアンス=自分らしさ(個性)
とも言えると思います。
ここが表現出来ると歌は格段に聴く側に届きます。
勿論、それを習得する為のレッスンもベリメリにはあります。
モノマネ芸人は歌い手の何処に特徴を捉えてマネをするのか?
逆に歌の何処にニュアンスをつければモノマネ芸人に真似してもらえるのか?
そんな事を意識しながら、検定でもらった音源を是非!
皆さんもう一度チェックしてみて下さい。
きっと新しい発見があるはずです!!
ではでは今年の残りに2ヶ月も頑張りましょう!!!
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。