先日、皮のコートを着て襟を立てて烏丸通りを歩いていたら、
半袖ジーパンのラテン系のカップルに抜かれぎわに、「ハーイ」と挨拶されて
あまりに突然の明るい笑顔のハーイ!に、顔が硬直して「ぶハーアイ」と
国籍不明の返ししかできなかったことで落ち込んでいる京都校の吉田です。
さて11月は今年の後期ベリメリ検定が実施されました。
もちろん任意受験ですが、なんと過去最高の受験者数となりました。
みなさん実に熱心です。前回とは手を替え品を替えチャレンジする人、
同じ曲で再チャレンジする人、初回で緊張ピリピリが伝わる人、えー!と
唸るぐらいたった一回分半年の違いでコロッと上手くなっている人、
オリジナル曲チャレンジでアレンジの秀逸さに聞き惚れる作品、純粋に声が
とろけるように魅力的で曲とのマッチングで感動する作品など、とてもバラエティーに
富んだ作品が集結いたしました。本当に楽しくて、採点、コメントもはかどりました。
1 熱心にやれば、あたりまえに上達する!!
私はレッスンでよく、”ゴルフレッスン”と同じだね〜と例えます。
週一回のプロの指摘やアドバイスされたことを、週一のひとり練習で実行する。=ボイトレでは1〜2週間に一度の
30〜60分のひとりカラオケに当たる。モチベーションは十人十色とは言え、歌うという行為がここまで身近に
なると、世間話するのと同じぐらい軽く「ちょっと歌おうよ〜」がコミュニケーションツールになっている現代、
「良い声で話す」「響く声で歌う」ことができるなら、何かとプラスになることが多いです。
ちょっとカラオケ上達の方や、大声でストレス解消の方も、生きてる間は声を出し続けるのですから、気合い入れて
良い声に自ら育ててゆきましょう。週一回のプロ指導と週一のひとりカラオケのダブルでも90分程度です。習慣付さえすれば
楽に続けられます。それで『ええ声➕ええ歌』がゲットできるなら、人生確実に彩り豊かだと思います。
2 ベリメリ講師のアドバイスはすべて実践向きです!勉強のための勉強のような発声練習は強いらない!
実践力をUPするための講師間の共通認識としての情報はみんなが共有しています。詳細は企業秘密でありますが、
発声練習は、個人のスキルレベルによってなすことが異なるので、意味の薄い発声練習で時間を取ることはしません。
ベリメリ検定では、評価項目が「声質」「技術」「個性」の3項目での採点です。この点数づけの客観基準が崩れないように、
ずっと点数は開校以来、どんなに受験者数が多くても代表者が一人ですべて採点します。
スクールライブで初めて顔を合わせ話す生徒さんに検定の点数を聞くことも多く、講師間での客観基準データとなっているので
点数を聞くだけで、現状レベルや課題などのアドバイスが、初対面でもかなり緻密になされます。
3 各項目のの評価基準
「声質」は、芯と圧のある声で響かせられているかが基準です。あまりに小さい声や癖のありすぎる、ストレートに発せられていない声は
評価が低くなります。一定レベル以上音圧と声量のあるミックスボイスなら問題ありませんが、何でもかんでも裏声というのも良くありません。
地声のレンジが狭すぎて裏声に逃げているのはダメです。声質評価には曲のピッチ(音程)の良し悪しは原則関係ありませんので、堂々と
思いっきり歌ってください。まずは、「声が出ているかどうか」です。野球なら、ストレートが走っているか、球筋が良いかということです。
「技術」の一つの基準はピッチ(音程)です。大きく外すことなく、たまにフラット・シャープすることはあるがひと通り安定したピッチ感で
歌えているレベルが「6.0」です。「4.0〜3.0」の評価ならばおそらく誰の前で歌っても「むちゃくちゃ上手い」と言われるレベルでしょう。
まずは皆さん、「6.0」前後、そしてさらに小さい数字を目指しましょう。
「個性」項目は、個性的な歌を歌ったら良いかというとそうではありません。アタック音の捕え方、声質、声の伸び、適正なビブラート、
ブレス、ウイスパーなどに個性があるかの判断です。あまり声を張らずに、声を大人しくピッチを置きに行く感じで一曲のピッチ感をよくしても、
技術項目でプラスになることはあっても、個性ではマイナス評価になります。「弱々しい歌唱」では良くないということですね。また、ビブラートが
強くくどすぎるのも微妙な評価になります。濃いビブラートの人は基本的に歌がうまく歌えていることが多いのですが、フレーズや曲によって
その調整が絶妙にできないとどうしても「大味」な印象になります。
予てから、検定のことは折に触れてお伝えしていますが、最近の受験者の傾向も踏まえてお伝えしました。
これを参考に、生徒の皆さんぜひ検定で努力の奇跡を誇示してください。
「熱心な人は、あたりまえに上達してきましたから」安心して邁進してください。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。