検定お疲れ様でした!!
今回数十名の方を録音させていただきました。
高田馬場校&八王子校の森道太郎です。
初めて声模様書かせて頂いております。
初めてですが、二回目のつもりで書いております。どうだい?
録音させて頂いて、皆さんの歌に対する熱い想いが伝わってきて、
ブース越しに感動致しました。レッスンでは発声等を考えて歌っていると思いますが、
本番ともなると、発声よりやはりハートだなぁと感心していました。音楽は魂から。
↑感動している様子
検定を受けた皆様、御自身の歌、いかがでしたでしょうか。
最初のうちは、録音した自分の声を聴くだけで、具合が悪くなると思います。
これは全ての講師、チーフも乗り越えてきたことです。
「何だこの声は!?誰だ!?」
そうした中で、次第にこの声が自分の声だと認識してくる訳です。
まさに自我が芽生えた瞬間、文明の始まりです。
自分が出してると思ってる声が、他人には違う声に聴こえていると言う訳です。
このことから、LIVE等で自分が気持ちよく歌っているだけでは、観客には届かないのです。
なぜなら、自分の聴こえている自分の声と、観客が聴こえているあなたの声が違うからです。
↑具合が悪い様子
しかし、いつまでも自分の声で緊急停止ボタンを押していては、
テレビに出ている歌手なんか入院しているはずです。
なぜ入院していないかというと、慣れです。良く言えば、経験です。
なんどもなんども自分の声を聴いていると、だんだんその声と自分の声が一致してくるのです。
慣れです。そうなってしまえば自分の声=観客に届いてる声になってくるのです。
経験です。検定の録音CDを多くの方は鳥除けにしてしまいますが、
たくさん聴くことは、明日への近道であるかもしれません。
経験というのはとても大事なことです。
「プロとは、経験である。」
この言葉は私が二十歳の時、隣で飲んでいたサラリーマンの言葉です。
実力があっても、学歴が良くても、経験がなければプロになれない、
そう断言しておりました。
今回検定で一本目、二本目、と歌って、多くの方が、一本目は緊張してて、
二本目は割とリラックスして歌えたのではないでしょうか。
一本目を歌ったという経験によって、二本目がリラックスできたのです。
リラックスしすぎて雑になってる方も多々、嗚呼。。。なので、三本目があったならば、
リラックス且つしっかりした歌が歌えたかも知れません。
やはり経験というのは大事な訳です。というわけで、
私が冒頭で書いた「二回目のつもりで」というのはまんざら(MANZARA)ではないのです。
検定の一本目から「二本目のつもりで」歌えば良いのです。そして二本目がさらに良くなるのです。
いつも一つ先を歩んでいきましょう。
最高のミュージシャンになるために!
この記事を書いた人
東京都出身。東京ミュージック&メディアアーツ尚美Vocal学科オペラ専攻に特待生で入学。卒業時に優秀者卒業演奏会に選ばれる。二期会オペラ研修所本科第59期修了。自ら作詞作曲をするバンドを結成しYAMAHA Tokyo Band Summit 2004 Final Live動員賞受賞。聴視激エンターテイメントで初代エンタメキングを受賞。