前回の声模様でも触れましたが、
八王子校初の単独ライブの開催が近づいてきました。
そしてライブの名称が決まりました!
「HACHIOJI MUSIC PARTY vol.1」略して「8Pa!」です!
これは八王子のスタッフみんなで話し合って決めました。
先ずは「8Pa!」というキーワードが出て「HACHIOJI MUSIC PARTY」は
どちらかというと後付けな感じです(笑)
最初に「HACHIOJI MUSIC PARTY」が出ていたら
あまりのベタな感じにNGになっていたかもしれないギリギリなネーミングですが
どうぞ皆さま!「はちぱぁ」と親しんでいただければと思います。よろしくお願いいたします。
そして一応ご報告させていただきますが、私が推していた「歌王子ゃん」は
残念ながら強力な反対勢力によってもみ消されました。
「だっ・・・だったら「ゃん」の後に肉球のマーク付ければいいじゃん!」
とすがるように言った私を見た反対勢力(スタッフ全員)の
死んだカニみたいな目を、私は生涯忘れません。
さて、参加される生徒の皆さんは曲選びやオリジナル楽曲制作の追い込み等、
日々のレッスンも緊張感がみなぎってきております。
スクールの入り口付近のテーブルの上に生徒さん用の交換ノート(笑)があるのですが、
みなさんライブに向けての書き込みが増えてきました。
そんな雰囲気の中、私も自分自身の初ライブってどんなだったっけかな?なんて思い出してみました。
私自身の初ライブは高校1年の時に組んだバンドで経験しましたが、
初めて人前で弾き語りをしたのは高校3年の卒業前の謝恩会のようなイベントでした。
学校のホールでギターで一曲、ピアノで一曲を弾き語りました。
ギターの曲はいわゆる普通の曲でみんな大人しく聴いてくれていましたが、
ピアノの曲は先生や友達のことを綴ったシュールな歌詞で非常にウケました。
今でこそ道路の端の方をひっそりと俯いて歩く私ですが
当時はまだ若く目立ちたがり屋でドンドン人前に出て行く恥の多い人生をひた走っていました。
自作曲を4トラックのカセットテープで多重録音して若気の至り全開で
友人らに聴かせまくる日々の中で、私がいつの頃からか気づいた事がありました。
「需要と供給」です。
私がいくら普通のラブソングなんかを作っても、
まぁ友達のリアクションが非常に薄いんですね「へぇ~」って感じ。
というか余りにも普遍のテーマで「別にお前が歌わなくてもいいだろ」的な空気出しながら
「サザンが歌いそう~」とかコメントしにくそうにしてるんです。
でもみんながよく知ってる先生や友達のことを歌にすると非常にウケがよく、
修学旅行のバスの中でその曲を聴いてもらえたりするんです。(今思えば黒歴史)
で「次は誰々のテーマソングを作って!」とかリクエストまで出てくる。
そんな事を繰り返していると私にとっての曲作りは
いつも「次はどうやって友人らを満足させるか」という作業になっていったんですね
最初に所属した事務所にデモテープを送った際にも色々考えた挙句、
「その会社の所属アーティストに自分が曲提供する」という企画で作品を作り分けて送りました。
作曲家志望だったので当然といえば当然ですが、
まだプロデューサーなんて言葉も今みたいに使われない時代でしたから
当時はちょっと珍しい存在だったと思います。
「こんな曲でこんな客層に向けてどうでしょう?」「タイアップはこのドラマで!」
なんて事まで書いた記憶があります。
結果、当時の社長がその姿勢を面白がって下さって
結果的に専属契約という運びになりました。
曲は素人に毛が生えたような物だったと思います。
もしかすると社長は私の楽曲よりも戦略的な姿勢に
何かを感じ取ってくれたのかもしれません。
ただここだけ聞くとシンデレラストーリーのようですが、
この後私が経験することになる、聞くも涙語るも涙の苦節話はまた今度。
ダラダラと書きましたがまとめます。
私は日頃八王子の生徒さんによく言うのですが、
歌うにしても作品を作るにしてもまず「誰に向けてのモノなのか?」という
意識を持つことが大事です。
これは非常にシンプルで当たり前の考え方で、
誰も異論を唱える人はいないでしょう。
でも誰かに届けるために苦悩して苦悩して、
その思いを作品に落とし込めている人は少ない。
これはプロでもアマチュアでも同じです。
サイボーグでさえ「サイボーグ戦士 誰がために戦う」と悩んでます。
Aメロは死んだおばあちゃんだったのに最後サビのフェイクは
アレサ・フランクリンだっていいと思います。
巡り巡って「自分のため」でもいいと思います。
基本は自由です。
これは視野を広げていくと「何のために、誰のために生きているのか?」という
大きなテーマにも繋がります。
ただ話が長くなるので止めておきます。
是非!次のレッスンで歌う曲、作る曲は心の中で誰かを意識して、
その気持ちを表現してみてください。
ではでは八王子校のUZAでした!