個性的かどうかという曖昧な基準は別として
自分らしく歌うということはとても大切なことだと思っています。
ライブなどで2度と同じ歌を歌うことはできません。
勿論うまく歌えたり、下手だったり、そういった違う歌ではなく
心のコンディション、ステージの雰囲気(臨場感)などが要因で
同じ曲であっても千差万別な歌が奏でられるわけです。
そしてもちろん!同じシンガーであっても
出来ることが多い状態と少ない状態でも違いがあります。
「もっとこんな風に歌えたら」
その願いは、「こんな風」が存在している歌を歌ってみて
試行錯誤してできないことをできるようにしていく作業にて叶うこともあります。
ひとりで何百回やっても手に入れることが出来ないこともあります。
ボイトレの必要性はここにあります。
ボイストレーナーはその近道になるヒントを沢山持っています。
ボイストレーナーはただ唄ているだけではなく
教えているシンガーがどういう理由でその表現が出来ないかを知っています。
もう少し口先が尖るだけで
もう少しお腹から息を強く送ることで
もう少し後頭部の筋肉を上方向に持ち上げることで
もう少し上の奥歯と下の奥歯の距離を離すことで
などなど
そしてその組み合わせも無限大
ただ歌うだけでは身に付かないことも
興味から生まれる研究によって身に付き説明できるようになります。
もちろんあまり目に見えないものを動かすトレーニングなので
教えられる人にもイメージする力が必要です。
そしてそのイメージを実感に変えていくことで
次第にそれが自分のものになってきます。
例えば、口の中があまり広くならない時
顔の前で拝むように手を合わせて
発声のタイミングで手と手の間に空間を膨らませます。
これだけで嘘のようにつられて口の中が広がることもあります。
人差し指で上を指さすだけで高い音が出ることもあります。
そして癖づいてくるとそのサポートがなくても
それが出来るようになってきます。
どうか皆さんボイストレーナーを信頼して頼ってください(笑)
共同作業なので掛かる時間に差はあると思いますが
着実に「出来る」ようにしてくれますから!
そしてイメージしてください。
カッコいいと感じてそれを手に入れようとしてください。
素敵な表現だと気づきそれが出来るようにしてください。
いつの日か必ず自分の良いと思える表現を沢山手にして行ってください。
少しずつ出来ることが増えて、少しずつ自分らしく歌うことが出来るようになってきますよ(^^
歌いながら、その瞬間瞬間に気づいた気持が生み出すパッション♪
それが「生き生きとした歌」だと思います。
もうすぐベリメリ検定♪
定期ライブや各校単独ライブも目白押し!!
皆さんの歌を少しでもサポート出来たらと思っています。
近道の魔術師(笑)
代々木校チーフ
本田’POM’孝信
この記事を書いた人
レッスン中も得意の駄洒落を連発する癒し系講師。所属するバンドcan/goo(アニソン中心)はキングスーパーライブ2018(東京ドーム)にて水樹奈々、宮野真守など豪華アニソンシンガー等と共演♪作詞作曲家としての視点も持つ。