京都校のヨシダです。
ちょっと前、音楽雑誌の記事で読んだのですが、
こんなおもしろいことが書いてありました。
『日本の小中高の音楽の授業ではリズム教育は全くされていない。
だから、だれかに憧れて急にバンドをやり出しても、そのリズムの致命的欠陥で多くがうまくいかない。』
そう、私も記憶をたどれば、リズムを習ったのは覚えていない。残っているのは、
・幼稚園の歌のエンディングでトライアングルを一発だけ「チーン」と鳴らしたこと。
・無理やり&嫌々カスタネット集団に入れられ一曲ずっと念仏のように叩かされ続けた小学校2年の音楽発表会。
・運動会のマーチングで、力が強いだけの理由で大太鼓を首にぶら下げられグランド2週分ドンドンしたパワハラ人選の小学5年。
これら数少ない幼少時のリズム体験は、どこかバツの悪い不協和音とともに忘れ得ぬ反面教師となっている。
「やっぱり吹奏楽部員のように放課後毎日「パー練」やらないと本格的には上手くならんよな〜」と感じた
中学ギター少年時代へと続き、高校からの本腰入れたバンド活動に繋がって行った。
話が少しそれましたが、言いたいのは、まさに
リズム教育を受けてない以上、自分の人生のどこか良いタイミングで、徹底的にリズムを鍛えないと
リズム感は良くならないよな〜ということです。でも、それはドラムの変拍子訓練的なことでなく、
もっと基礎的なことで、グルーヴ感のある8ビートをカラダに染み込ませて、無意識でも体が反応するリズム感のことです。
イメージ的には、音楽が鳴り出せば勝手にカラダを動かし、踊りまくる欧米・南米の人々のような感じでしょうか。
ボーカルもギターもやっぱり「生き生きしたリズム」で奏でた方が純粋にかっこいいですからね。
あ、音楽を「聴いてるだけ」ではダメですよ、カラダでわからないと。。
マメにプロ野球観戦しても、それで野球が上手くなるわけじゃないですからね。
それと同じです。
では、本題です!
【 うまいギターとは?:アコギ基礎ストローク編&考察 】
①クリック通りに正確にストロークでき、かつ、クリックを切っても同じビートで正確に弾き続けられる。
※ボーカルでもそうですが、ジャストがズレている人が結構多いのに本人は気付いていないし意識もないので講師の指摘が必須。
※アコギの基本ストロークをBPM120~130(一番弾きやすい)でもクリック通りに弾けない人が多いのが我流の限界か?習った方が良い!
②特に2拍4拍の、ドラムのスネアが入るジャスト拍で、強めのクリアなダウンストロークでメリハリがついている。
※スネアが抜けてこないドラムが締まりなく聞こえるのと同じく、コレができていないアコギストロークはキレも締まりもない。
※右手のピックの持ち方や上下の腕の振りが理にかなってないので、ちゃんと矯正されたら上手くなる。
③バレー系のコード(Fのように押さえる種類全部)が、ローコード以上にシャキッと鳴って表情を持っている。
※押さえ方が不十分で、クリーンに音が出ていなければ、どんなに努力しても上手く響くギタープレイにはならない。
※握力25〜30ぐらいはないと物理的にしっかり押さえられない。まず握力トレーニングを1日1分間両手でやろう!
④8ビートのストロークと16ビートのストロークの根本的な違いが分かっていて、16のストロークが上手い。
※例えるなら、アコギ弾き語りで、Lisaの「炎」を弾くのが8ビートストローク。「紅連華」は16ビートストローク。
全体的な曲のビート感は8ビートだが、コードリフなどのGtカッティングは立派に16ビート。
🔹上記を習得する練習法は、常にクリック練習しかありません。先述したように、リズム感の薄い人はボーカルで言えばたいてい
歌い急ぎによるフレーズ頭の入りが速いことでバタバタした印象になり、Gtストロークでは平気でクリックから離れていく。
これは主に「ウラ」が分かっていないことで、次に来る「アタマ」のジャスト拍の予測ができない・見失うことが原因です。
🔹私の小中学生の生徒さんでも、ほとんどリズムの概念がない中で、根気強くクリックでのストローク練習を一緒に積み上げて、
お手本を見せ、聞かせ、1年ほど経って立派に正確で抜けの良いストロークができるようになっています。
今ではピックアルペジオもできていますし、「さよならエレジー」の弾き語りも課題曲としてみんなカッコよく弾けて、歌っています。
次回は『予定調和型の循環コード進行の中で、どこで隠し味としてのテンションコードを挟むか』の基礎編をやりますので、
参考にCコード系の派生コードを全て載せておきますので、上手くなりたい人は覚えておいてください。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。