高田馬場校チーフのつんたです。
寒い日々が続いております。
風邪やインフルエンザが猛威を奮っています。
皆さん、手洗い・うがいをお忘れなく!
さてさて、今回は発声についての自分の見解を書こうと思います。
「良い発声・悪い発声ってなんだろう?」というタイトルを付けましたが、個人的には良い発声も悪い発声も無いと思っています。
ボーカルスクール的にこんなことを言うのもなんですが(笑)!
良く通る声や明るい声など、人に好かれる声に傾向はあるかも知れませんが、この世界に絶対はありません。
喉を締め付けて歌うガラガラ声やキンキン声でも、口の中でこもってしまうボソボソした声でも、聴いている人の心に響けばそれは良い発声だと言えるでしょう。
十人十色という言葉通り、10人歌を聴く人がいれば10人それぞれの好み・聴き方があるはずです。
楽々のびやかに響いている声より、窮屈で切なく聴こえる掠れ声の方が心を打つなんてこともあるかもしれない。
ハキハキとした明るい声よりボソボソとした暗い声の方が説得力を持つことがあるかも知れない。
おっと!ますますボーカルスクール的に良くない方向に向かって来ました(笑)。
「じゃこのままでいいんだ俺!ロックだし♪」と思ったそこのあなた、違う違う、そうじゃ、そうじゃな~い(笑)!
声帯に過度に負担をかける無理な歌い方を続ると、声に支障が出て来ます。(稀に強靭な声帯を持った方はいらっしゃいますが…。)
自分の声が自分の言うことをきかなくなって行くんです!
ライブの5曲目で声が出なくなってお客さんに申し訳ないことをした、悔しかったとか。
カラオケに行ったけど、3曲目で喉が痛くなって歌えなくなったとか。
曲の一番グッと来るところで高い声が出なくて声が引っ繰り返って恥ずかしかったとか。
もし「悪い発声」があるとしたら、結果として本人に不甲斐無さを持たらす発声でしょう。
嫌ですね、歌うことが好きになればなるほどそんな思いはしたくないですね。その為にはこれまでとは違った発声法を学ばねばなりません。
自分がかっこいいと思える声を出せたら何て素敵でしょう!
自分の思い通りに歌えたら何て楽しいでしょう!
そうは思いませんか?
この記事を書いた人
1996年 PONY CANYONよりメジャーデビュー。2002年より、ボイストレーナーとしてプロ・アマ、ジャンル、年齢問わず、幅広く指導中。