【腹式呼吸は簡単?】極めて歌声を磨く!ボイストレーニング完全ガイド【ボイトレ】

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【腹式呼吸は簡単?】極めて歌声を磨く!ボイストレーニング完全ガイド【ボイトレ】-00

「もっと楽に高音を出したい」「長く安定した声を出したい」そんな願いを叶える鍵は「正しい呼吸法」にあります。特に「腹式呼吸」は、声に芯を持たせ、響きを豊かにするための必須スキル。

本記事では以下について詳しく解説します↓↓↓

✅横隔膜の動き
✅脱力の重要性
✅効果的な腹式呼吸のトレーニング方法

ぜひ実践に役立ててください!

腹式呼吸の解説動画

上記の動画では、腹式呼吸のイメージを分かりやすく解説しています。動画をご覧いただいてから本文を読むことで、より具体的に理解しやすくなると思います。

横隔膜の動きとその認識

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まずは、腹式呼吸に関わる「横隔膜」の基本的な動きについて理解を深めましょう。

腹式呼吸とは?

「腹式呼吸」と聞くと、お腹に息を入れるイメージを持つ方が多いですが、実際には息が「お腹」に入るわけではありません。重要なのは「イメージ」です。

歌を歌うとき、私たちは「目に見えないもの」をイメージでコントロールする必要があります。

実際に体を直接動かすというよりも、「スムーズに息を流すためのイメージを持つこと」が大切なのです。体の内部を目で確認できるわけではないので、意識してコントロールする必要があります。

横隔膜の働きをイメージする

腹式呼吸の練習は簡単?そのやり方のコツは横隔膜にあり

まず、「肺を下から押して、圧をかけて息を押し出す」ことをイメージしましょう。

例えば、水がたっぷり入った桶に大きな石を落とすと、水はどうなるでしょうか?

当然、水は押し出されて上へあふれますよね。この「石」を「横隔膜」と考えてみてください。

つまり、横隔膜を下げることで息が押し上げられ、口からスムーズに排出されるという仕組みになります。

また、横隔膜が下がることで、内臓が上へ押し上げられ、その結果、肺が圧迫されて息が出るというイメージです。

なぜこれが良い発声につながるのか?

「胸に力みが入らないから」です。

肺の上から圧をかけると、肺を直接押しつぶすことになり、声帯周辺に無駄な力みが生じてしまいます。その結果、発声に悪影響を与えてしまうのです。

胸部は重要な共鳴部分ですが、緊張させてしまうと、振動が減少し、固い声になってしまいます。まるで、風鈴を指で押さえたときに音が鳴らなくなるのと同じです。

理想的なのは、「みぞおちより下の部分」で息をコントロールすることです。

例えば、マヨネーズをテーブルに置き、下の方を押して中身を出すイメージを持ちましょう。上から押すよりも、下を押した方がスムーズに中身が出てきますよね?このように、「より下の部分」を意識することが大切です。

また、声は口周りで鳴るため、無意識に口周りに力を入れてしまいがちです。口周りの力は、表現のために使うべきなので、腹式呼吸を意識して力みを減らしましょう。

「脱力」の重要性

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次に、「脱力」の大切さについて解説します。

私たちは子供のころから、ラジオ体操などで

  • 「大きく胸で息を吸って〜」
  • 「精一杯息を吸って〜」

と教えられてきました。

これ自体は間違いではありませんが、歌唱においては 「邪魔」 になることが多いのです。

吸うときの力みをなくす

胸を大きく広げて息を吸うと、体は伸び上がり、結果的に胸や肩が上がります。この状態では、肺を上から押しつけるようになり、無駄な力みが発生してしまいます。

「脱力」とは、息を吐くと同時に体の力を抜くことです。

ただし、「ため息」のように息を出すのではなく、「息を下へ落とし込む」イメージを持ちましょう。

歌うときに力を使うのですから、息継ぎのタイミングではしっかり力を抜いて(脱力して)、酸素を取り入れながらリラックスすることが大切です。

横隔膜が下がることで肺が元の形に戻り、膨張した肺には多くの息が入る仕組みです。

腹式呼吸の練習方法

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腹式呼吸を習得するためには、ひたすら繰り返し練習することが重要です。

「横隔膜の動き」と「脱力」を意識しながら、吸って吐いてを繰り返しましょう。

  • 吸うときは 「胸で吸わない」「肩を上げない」
  • 吐くときは 「しっかり脱力」「息を下に落とし込む」

また、息を吐くときにも吸うときにも横隔膜が下がる というのは不思議ですよね。

これをスムーズに行うための方法はいくつかあります。

ボイストレーナーによって「我流」のメソッドがありますが、どれも「実感」を大切にしています。十人十色のアプローチがあるため、さまざまな練習法を試しながら、自分に合う方法を見つけましょう。

腹式呼吸を確実に身につけるには、歌うという実践の中で意識し続けることが大切です。トレーニングで得た感覚を、歌の中で擦り合わせながら確実に定着させていきましょう。

ライブやカラオケなどの実践の場では、つい夢中になってしまいがちです。しかし、正しい体の使い方を意識し続けることで、やがて無意識にコントロールできるようになります。

その日が来るまで、毎回の練習を大切にしていきましょう!

腹式呼吸をマスターするには?

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腹式呼吸と横隔膜のコントロールは簡単ではありませんが、一度身につければ一生の財産になります。

① インナーマッスルを強化する

横隔膜を大きく動かすには、インナーマッスルを鍛えることが必要です。引き下げる幅が大きくなるほど、肺を圧迫し、長く息を吐くことができます。

② 下腹部を意識する

声を出さずに、お腹(特に下腹部)に力を入れる練習をしましょう。横隔膜を下げて息を流す感覚がつかみやすくなります。

③ お腹を引っ込めない

お腹を引っ込めると圧力が逃げ、横隔膜を下げる力が育ちません。腰にしっかり壁を作り、支えを意識してください。

④ 咳をするイメージ

咳をする際、横隔膜が動きます。この動きを意識すると、歌うときの息の流れをつかみやすくなります。

⑤ 横隔膜の動きをイメージする

横隔膜を下げると肺が圧迫されます。跳び箱を飛ぶときに両手で押すように、横隔膜の動きも同じです。

まとめ

腹式呼吸を身につけることで、無駄な力みをなくし、安定した発声ができるようになります。

✅横隔膜を意識して正しく動かすこと
✅脱力しながらスムーズに息を流すこと
✅実践を通じて感覚を磨くこと

これらを意識しながらトレーニングを重ねることで、歌声は大きく変わります。

一朝一夕で身につくものではありませんが、正しい方法で継続すれば必ず成果が出ます。ぜひ楽しみながら取り組んでください!

まだまだ説明したいことはたくさんありますが、書ききれません!(笑)

ボイストレーナーごとに伝え方が異なりますが、最も重要なのは 「呼吸を意識すること」 です。

普段の会話のような感覚で歌いたいですよね?歌は会話の延長です。

フレーズを歌い終わったら力を抜き、自然に息を流し込む身体づくりを意識しましょう!

もっと詳しく知りたい方は、ぜひベリーメリーミュージックスクールへお越しください!