【八王子校】初ボーカルREC時に誰もがほぼまちがいなく感じるアレについて

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こんにちは!
東京(新宿・八王子)、横浜、名古屋、京都のボイトレ(ボイストレーニング)なら『ベリーメリーミュージックスクール』八王子校の山本です。

 

初ボーカルREC時に誰もがほぼまちがいなく感じるアレについて

 

八王子校はベリメリ検定がひと段落、予備日を残すのみとなりました。
ぼくも数人の生徒さんのレコーディング時に校舎にいたのですが、
みなさん通常のレッスンとはひと味ちがう、いい感じの緊張感があって、
こちらも新鮮でした。

で、はじめて自分の歌を録音したときのことを思いだしたので、今日はその話を。

当時はパソコンがそれほど普及していなくて、MTRという機材で録音したのですが……
録りおわってからボーカルトラックを再生して、
「おれの声と歌いかた、気持わるっ!!」
大汗をかくくらいの衝撃を受けました。
もう今日のことはぜんぶなかったことにしたい……
いますぐ自室にこもって当分ひきこもりたい……
もう二度と人前で歌わない……

でもこれ、初ボーカルレコーディングによくある話で、
ほとんど全員が、「おれ(わたし)の声、気持わるっ!」
と思うんですよね。

どんなにいい声をしている人でも、
リズムとピッチがばっちりの人でも、
みんなに「歌が上手」と言われている人でも、
はじめて自分の声を客観的に聞くと、
異様な違和感を感じます。

ここから先は聞きかじった話なので、厳密なところはわかりませんが、
この違和感の正体は、骨と肉の震動らしいです。

歌っている最中に自分自身が把握している歌声は、
「胸やのどや頭蓋骨を振動させて伝わる体内の音」と、
「口から出て空気を振動させて、反響し、鼓膜で知覚する外からの音」
がミックスしたものだそうです。

生まれたときからこの二種が混じった自分の声に慣れているため、
他人が耳にする(もしくはマイクが拾う)後者の音のみを聞くと、
汗がだーっと出てきて恥ずかしさでいっぱいになるわけです。
ただまあこれは、何度か録音を重ねているうちに慣れてしまうものなんですけどね。

とはいえ、プロのボーカリストを目指している人や、
ライブを前提にレッスンを重ねている人にとっては、
このギャップは非常に重要な問題だと思います。
「歌声は自分が把握している通りには相手に届かない」ということですから。

以前、テレビのドキュメント番組で、
矢沢永吉さんが大きなライブイベントに出演する前日、
スタジオで個人練習をするシーンを観たことがあります。
ごく短い映像でしたが、彼は小さなスタジオでワンフレーズ録音しては再生し、また歌う、
という作業を繰り返していました。
彼ぐらいの大御所でもこういうことをするんだなと、おどろいたことをおぼえています。

いまはICレコーダーがあれば、誰でも手軽に同じ練習をすることができますね。
次回の検定ではもっと納得のいく歌を歌いたい、評価を上げたい、
と思われている方がいたら、ぜひ一度試してみてください。

個人差はあると思いますが、ぼくの場合は「こういう風に表現したい」という歌い方の1、3倍ぐらい大げさに歌って、ちょうどいいぐらいだったと記憶しています。

 

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