今回は、音楽を奏でる上で重要な「3大要素」の中から「リズム」について。その認識とトレーニング方法です。「リズム」と「裏拍」、「アクセント」と「グルーヴ」、「音符の長さ」について書きたいと思います。
音楽を奏でる要素「リズム」
音楽を奏でる「3大要素」は以下になります↓↓↓
- リズム(律動)
- メロディー(旋律)
- ハーモニー(和音)
リズムは「メロディー」を構成するために使いますが、「4拍子」や「3拍子」など「拍」という意味あいでも使います。
音程が「音の高低」で表されるのに対して、リズムは「横(右)に流れていく中でその音が鳴るタイミング」で決まります。
曲の「テンポ」は様々で、メトロノームを使って安定したテンポを刻むことがほとんどなので、その曲の正しいタイミングで声を出せる事が大切です。
例えば、コンサート等で好きなアーティストの曲に合わせて「手拍子」する際に、基本的にはそのテンポで予測した「2拍目」と「4拍目」で手を叩こうとしますよね?
万が一、リズムが崩れて予測したタイミングがズレたらいかがでしょうか?
何かしら「違和感」が生まれると思います。
プロのアーティストが、その様なミスをすることはほぼ無いですが、バンド演奏を聴いていて心地よくないと感じるのはドラムのスキルの低さが原因であることが多いです。
テンポ感覚が身につくと、大勢で演奏する「アンサンブル」においてとても「まとまり」のあるリズムが生まれます。
「リズム」と「裏拍」
素晴らしいアンサンブルは「心地よい」に繋がります。
リズムはもちろん大切ですが、不安定なものでもあります↓↓↓
- 心臓の鼓動
- お祭りの太鼓
- 民族固有の舞などなど
不安定なリズムでも「心を揺さぶるリズム」は魅力的です。
リズムは「裏拍」をしっかり把握する事で、正しい位置に音符を置く事が出来るようになります。
一般的な「裏拍」とは「4分音符の間にある8分音符」の事です。
更に「8分音符の裏の16分音符」もあります。
4分音符を基準にして生まれる「誤差」を減らすためにも、間に中間地点を刻みます。
更に、その中間地点との間にも16分音符で中間地点を入れます。
この辺りのトレーニング方法は、最後に動画にてまとめてご紹介させて頂きます。
「アクセント」と「グルーヴ」
リズムの中での「強弱」は、気持ちを高ぶらせる「躍動」という意味でとても大切です。
話し言葉にも「イントネーション」や「アクセント」があり、その人固有のニュアンスが生まれます。
言葉では特に強調したい言葉を強く話す事が多いと思いますが、歌も割と同じです。
例えば「違うよ!」と強く否定する時に・・・
- 「ち」を強く言う方
- 「が」を強く言う方など
表現があります。
関東弁、関西弁など、地域性(なまり)もあると思います。
ただ、音楽を基準として考えた時には「安定した一定のリズムの枠の中で自由にアクセントを入れる事」が大切になります。
聴いていて「心地よい」リズムは、人それぞれが聴いてきた沢山の音楽や様々なトレーニングで身につけてきた唯一無二なものです。
正確な基準が身に付いていれば「少し前目に歌ったり」「少し後ろめにタメて歌ったり」そうやって「グルーヴ」が生まれます。
「自分のリズム」を手に入れたいですよね。
音符の長さについて
- 強い音は長めに
- 弱い音は短めに
これは、ある意味「リズムの鉄則」の様なものです。
「伝えたいこと≒強い音」
・・・と考えた時に、伝えたいことは直ぐに終わらせたくないですよね。
逆に、そこまで伝える必要のない軽い言葉は、弱く発声する事で強い音を増長する事が出来ます。
- 長い音符はテヌート
- 短い音符はスタッカート
・・・と呼びますが、この対比もまたリズムの変化を生みます。
長い音符(テヌート)というは「母音」が次の「子音」に繋がる様に歌う事で表現できます。
逆に短い音符(スタッカート)は「母音」をできる限り短くして「次の音」との間に「休符」を入れます。
リズムをコントロール出来るくらいまでリズムと仲良くなれば、リズムの網の目の中で気持ちよく泳ぐ事が出来ます。
とても気持ち良いですよ。
是非リズム君とお友達になって戯れてくださいね。
仲良くなるための様々なトレーニング方法がありますので、幾つか動画にてご紹介させて頂きます。
【動画】リズムトレーニング方法
リズムトレーニング方法を動画にて幾つかご紹介させて頂きます。
裏拍トレーニング編
テヌートとスタッカート編
(動画準備中)
打楽器を使ったトレーニング方法
(動画準備中)
トレーニング方法の細かい指導はレッスン内でも行っております。
参考にしてみてくださいね。